影絵の木の葉 - フリーゲーム/RPG等のレビューと感想

 ゲーム/ニコ生評論家(自称)が文化的なことについて、熱っぽく本音で語っていきます。自分に嘘はつけない。

このブログの筆者について

  • いつからだろう。雨に唄えなくなったのは。
  • 【実体験】私も学校が大嫌いだった。『#だからひとりが好き』というハフポストの企画の記事を読んで。
  • Twitterはじめました。更新通知と独り言用。お気軽にフォローどうぞ。【先週のツイートまとめ】
  • (支援中)"【PIECES PROJECT】高校を辞めた子たちの、次の一歩を応援したい!"を、応援しています。再チャレンジについて。【クラウドファンディング】
  • 谷川俊太郎 二十億光年の孤独 を読みながら(感想)、自分も詩を書いていく:「灰色の小人たち」「朝の喫茶店」

いつからだろう。雨に唄えなくなったのは。

peacesum


雨が降っていたからといって、必ずしも傘を差す必要はないはずだ。

ただ濡れるだけ。不便なだけ。

やりたかったらやってみてもいいはずだ。本当は。


さらには、歌だって唄ってみてもいいかもしれない。
実際、子どもの頃はやっていた人もいるはずだ。どこかの窓の外から、子どもたちの声が聴こえてくることもあるだろう。


しかし、大人になると、路上で唄うことには覚悟がいる。鼻歌を唄うにしても人目を避けねばならない(傘を差さないことに対してあまり共感しない方も、鼻歌については理解できるのではないだろうか)。少なくともそういうことになっている。そう思い込まされている。


参考動画:ミュージカル『雨に唄えば』より。冒頭の6秒だけでも見て頂ければ、このエッセイの理解がよりスムーズになります。続きを読む

【実体験】私も学校が大嫌いだった。『#だからひとりが好き』というハフポストの企画の記事を読んで。

ハフポスト日本版というニュースサイトの、『#だからひとりが好き』という企画がすばらしいと思いました。

とくに後述の3つの記事が良く、私も自分の体験を書きたくなったので綴っていきます。
あとツイッターのハッシュタグ#だからひとりが好きも。


まず引用します。

ハフポスト日本版は、自立した個人の生きかたを特集する企画『#だからひとりが好き』を始めました。

学校や職場などでみんなと一緒でなければいけないという同調圧力に悩んだり、過度にみんなとつながろうとして疲弊したり...。繋がることが奨励され、ひとりで過ごす人は「ぼっち」「非リア」などという言葉とともに、否定的なイメージで語られる風潮もあります。

企画ではみんなと過ごすことと同様に、ひとりで過ごす大切さ(と楽しさ)を伝えていきます。読者との双方向コミュニケーションを通して「ひとりを肯定する社会」について、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。


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Twitterはじめました。更新通知と独り言用。お気軽にフォローどうぞ。【先週のツイートまとめ】

というわけで、ツイッターはじめました。1週間前にアカウントを作って、使い方を思い出したり設定したりしていました。そろそろ慣れてきたのでブログの方からもリンクしておきます。フォローして頂けると喜びます。

Twitter:@sdw_konoha

ただ、更新通知と独り言用で、誰かと絡むことはあまりないと思います。ツイッターは優れたツールだと思いますが、個人的に、メールとか電話みたいな、リアルで会って話すことに比べて得られる情報量が少ない形態でのコミュニケーションが苦手なので……。

あと、昔のアカウントでいい思い出が無いので…。
どんなツイートをしているのか、ここ一週間のものからセレクトして紹介してみます。ゲーム系の話、ネット上の番組や配信の話、読んだ本の話が多いですね。
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(支援中)"【PIECES PROJECT】高校を辞めた子たちの、次の一歩を応援したい!"を、応援しています。再チャレンジについて。【クラウドファンディング】

一度レールを外れた人間の再チャレンジが可能な社会にしていきたい。人が人として尊重されるようになってほしい。一つずつでも変えていきたい。


【PIECES PROJECT】高校を辞めた子たちの、次の一歩を応援したい!

(※クラウドファンディングとは、ネットを介して不特定多数から資金を集めるという新しい仕組みです。読者のあなたも街頭で募金するかのように参加できます。3000円から、コンビニ払い可)


今の日本は「一度も失敗していないこと」が非常に重要視される社会だ。特に雇用において。

だから無能な官僚のように、前例を踏襲した批判されにくいだけで全く効果的でないことが実行され、本当に価値あるチャレンジや提案を行いにくくなってしまっている。そもそも、何が失敗で何が成功かなんてすぐにはわからない。歴史的な視野での検討が必要。勝手に決めつけんな。


かくいう私もレールを外れた人間だ。途中まではレールの上を行くことにひどく拘泥し、自分をだまそうと必死になっていた。しかし、そんなことをしていてもどんどん不幸になっていくだけだということに気づいて、それを辞めた。

まだまだ十分な結果は出ていないし、整備されていない道なので歩んでいくには勇気も必要だが、風通しはいい。人に歩かされているのではなく、自分の足で歩んでいるという実感がある。一日の終わりには心地良い疲労と、少しずつ良い方向へと向かっている、問題にコミットメントしているという統制感がある。
これは非常に重要だ。心が死んで日銭を稼ぐだけになってしまう人生に幸福はない。断言してもいい。なぜなら、かつての私自身がそうだったから。


人間は、社会の現状について何も知らない状態でこの世に生を受ける。迷っている人や苦しんでいる人がいて当然だ。そういう人は殺人的な視線にさらされ、ひどく孤独なことが多い。
そういう人を馬鹿にする風潮があるがそれは間違っている。人間の成長は画一的なプロセスを踏むわけではないし、唯一の正解を目指して画一的な人間にならなければならないわけでもない。

例えばユングによると、人間の成長や人生とは、個人が生まれ持った能力を開花させ実現させることだという。その際に二つの対立する概念に心はひどくかき乱されることになる。意識と無意識、外向と内向、感情と思考など。綺麗事じゃ生きてはいけないんだよ。

支援に込めた想い - なぜPIECESを選んだのか

こういう社会的弱者を支援するソーシャルグッドなクラウドファンディングはいくつか存在する。
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谷川俊太郎 二十億光年の孤独 を読みながら(感想)、自分も詩を書いていく:「灰色の小人たち」「朝の喫茶店」

まえがきとしても - 谷川俊太郎『二十億光年の孤独』の紹介と感想

本屋で偶然見かけたことをきっかけに、谷川俊太郎『二十億光年の孤独』を少しずつ味わいながら読んでいます。ネット上なら谷川俊太郎/ポエトリージャパンで少し見られるようです。

谷川俊太郎は、十代の頃に書き溜めたこの詩集『二十億光年の孤独』で1952年にデビュー。解説によると、当時の詩壇(思想的な詩が中心だったらしい)に対して全く違ったタイプの詩を書く新人として現れました。
「二十億光年」という言葉にすでにあるように、とてもスケールの大きい視野で(宇宙に関する言葉も頻出)、戦後からの生活・社会・自然・人間・歴史などを見つめる詩を書いています。

私は彼の詩の、形而上の抽象的な言葉と具体的な言葉とを組み合わせ関連させる、その飛躍が面白いなと感じました(例: "時間に 雲が乗らない" 「梅雨」より、 "一瞬の運命論を 僕は梅の匂いにおきかえた" 「春」より)。
宇宙的な視野のせいか、感傷とか個人の感情というものが米粒みたいになるまで遠くから俯瞰されているようで、さらっとしながらもどこか物悲しい不思議な感触。私が読んだ集英社文庫の本には自筆のノートも収録されているのだけど、その字を見ると意外にまるっこくてかわいらしい字なのが印象に残った。

二十億光年の孤独 (集英社文庫)
谷川 俊太郎
集英社
2008-02-20



とくに気に入った二つの詩、「」「かなしみ」について引用しながら少し語っていきます。

かわいらしい郊外電車の沿線では
春以外は立入禁止である

「春」より

郊外電車の沿線が春の色に染められているという光景を、「春以外は立入禁止である」という言葉で表現するのがすごいな。たんぽぽの黄色い花とか、風の匂いとか、青い空とか、沿線はそういうものに満ちていて、そして立入禁止にされた「春以外」のものが、うらめしそうに遠くでこちらを見ていそうな気がする。


透明な過去の駅で
遺失物係の前に立ったら
僕は余計に悲しくなってしまった

「かなしみ」より

「過去」と「駅」という言葉を組み合わせるのが好きです。すごく象徴的で、精神世界において力を持っていそうな言葉。しかもそれが「透明」だと形容されている。そして「遺失物係」。何を失くしたのだろう。
係員はどんな人なんだろう。たぶん都会的な匿名性を持っていて深く関与してこないんだろうな。「透明な過去の駅」では人格を持った人間は、「僕」一人なのかな。孤独なんだけど、感傷的な孤独ではない。人とのかかわりの中で感じる孤独というより、広い世界に一人きりという感じ。

というわけで拙作も「灰色の小人たち」「朝の喫茶店」

この詩集を読みながら、自分でも詩を作ってみました。詩でも小説でもゲームでも、自分でも作ってみるとより深く味わえて良いと思います。おすすめの方法です。


灰色の小人たち

僕らは燃える生命力を封じ込んだ本を読む
灰色の小人たちは大声で騒ぎ立てる

僕らは沸騰する血を巡らせて肉体を鍛える
灰色の小人たちは大声で騒ぎ立てる

何をそんなに恐れているんだい
きっと置き去りにされるのを怖がる迷い子なんだろう


少年の日
木漏れ日と古びたカーテンの教室と埃のにおい
僕らはそこに何か忘れ物をした

あるいは あの木のしたの地中42kmに
まだそれは埋まったままなのかもしれない


今日という日
黒衣の追跡者が復讐を企てている 顔は見えない
あの人かもしれない 違うのかもしれない

何かが僕らを苛んでいる
暮らしの至る所で 食事中もニュースを見ている時も


もう誰でもいい どう思われても構わない
刺し殺してくれ お好みの声色と視線で

君が見ている僕は 君の心の中にしかいないから


完全な証明なんて誰にもできない
小学生じゃないんだからわかってよ
みんなその中で 少しでも前に進もうとしているんだよ
粗探しして 人の足を引っ張っているだけの君には粗がないのかい

幼き否認で積み木崩そうとしてんじゃねえ


自分だけは全部わかってる? 自分だけが演技して人を操ってる?
君だけが少しもわかってなくて 何も通用してなかったね
取り残された一人舞台の密室ピエロさん


だからそんなに怒りっぽくて 何度も何度も同意を求めて
そのたび裏切られて それでも承認を求めて裏切られて絶叫して

耳を塞いでいるから聴こえない
色眼鏡で見ているから歪んで見える
理解しようとしていないから理解できないんだよ

どんな仮面をかぶっても見え透いてんだよ
醜い本性と鉄のような頑なさが

たった一つの正解と、その他の多数の不正解で満たされた
君の世界の景色はどうだい? 自称・正義のヒーローさん?

とんだ茶番だ


「わたしの言う通りにしないと地獄に落ちる」

もう地獄に落ちてる人に 底の底から呼びかけられてもねえ

あの人はきっと、今日も苛々しながら大げさなため息をついているのだろう
一人きりの独房で



僕らは淡々と石を積む
誰かにに崩されるまで 賽の河原でも

あのころ何を求めていたのだろう、
迷い、混乱し、溺れて藁をもつかもうとして、鮮烈な期待と痛烈な落胆に苦しみながら…
それはきっと今も

思えば遠くまで来たもんだ


灰色の小人たちは大声で騒ぎ立てている
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書いている人
konoha
konohaTwitter

 この世は生き地獄。争いが果てぬ阿修羅の世界。創作の光だけが救いだ。

 ネットの暗部ばかり見ている病的な人間です。不条理で悪がはびこる世界と社会に対して強い憎しみを抱いています。

 好きなものは、ゲーム全般、ハースストーン、ニコ生、格ゲー界隈の配信、syrup16g、村上春樹、ユング心理学。

学校が嫌いだった。「明るく」「協調」「頑張る」吐き気がする。
その他、詳しいプロフィール

note(創作関連)より、
「オフィスに転がった万全な死体」
『偽りの注射と、廊下の残像』
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