影絵の木の葉 - フリーゲーム/RPG等のレビューと感想

 自称・ゲーム/ニコ生評論家が文化的なことについて、熱っぽく本音で語っていきます。

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 近頃は、ゲーム関連とニコ生等について書いていることが多いブログです。PC用フリーゲームに関心がある方には、最近のおすすめ名作フリーRPG8選(2016年版)VIPRPGのおすすめ名作・傑作12選まとめ(2016年版)がおすすめ。  フリゲ以外に関心がある方はそのカテゴリの記事か、下の過去記事セレクションあたりがおすすめ。
過去記事セレクション(3/19):
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『キャロルのブロック崩し~いにしえの魔導書~』ただのブロック崩しではない。独自の工夫と細やかな演出

WS000387  『キャロルのブロック崩し~いにしえの魔導書~』は、「ブロック崩し」という古典的なゲームに独自の工夫を加えたユニークな作品。


 VIPRPG紅白2016のユーザー投票で総合2位を獲得。本記事はVIPRPG紅白2016から選んだ作品の感想とレビューをもとに若干の修正を加えたものです。


どんなゲーム?

 ATK、DEF*2、TECの4か所に「魔法」をセットすることで、ボールがオブジェクトにぶつかったときに爆発を引き起こしたり、ボールを跳ね返すための棒(杖)を横に長くしたりする等の有利な効果を時間制限付きで発動することができる。

 また、ステージの最後にはボスがいたり、棒(杖)を狙って攻撃してくる(命中すると杖が麻痺したり画面外に消える等の状態異常になったりする)敵がいたりとシューティングゲーム的なプレイ感もある。さらに、ステージにはギミックがあり(例えばボールを火をつけて氷のオブジェクトを溶かして壊したり)、プレイヤーを飽きさせない。

 さらに、ステージごとに挿入されるストーリーパートでは、少女っぽい印象のキャロルとこうもりの冒険が描かれ、細部まで作りこまれた演出が光っている。この部分だけでも見ていて楽しい。

総評

 90分程度のプレイ時間の中に、面白さが凝縮されており気軽にプレイできる作品という感じ。オリジナリティもありプレイアビリティも高い。

 後半になると難易度も上昇するが、ボールがゆっくりになり残機が増える「やさしさモード」もあるので苦手な方も安心できる。
 一つ気になった点を挙げるなら(私がプレイしたのは最新版でないのでアップデートで変わっている可能性もある)、一部の魔法が強すぎてせっかく9種類あるのにあまり使わない魔法が結構あることくらいだろうか。

 最後に触れておきたいのが、本作のようなブロック崩しもそうだし、シューティングゲームとかパズルとかでも言えることだと思うのですが、ゲーム性とは直接関係のない部分、グラフィックとか、音楽とか、演出とかも実はかなり重要だと思うんですよね。
 例えば、STGだと東方シリーズの音楽の楽しさへの寄与とか、弾幕の美しさとか世界観とか。今更モノクロのインベーダーをやる気にならないのは、そのゲーム性だけが原因ではないだろう。
 あるいは、パズルだと「ぷよぷよ」がただの無機質なジェルを扱うのではなくて「ぷよ」であることとか。アルルとかカーバンクルみたいなキャラクターがいることとか。連鎖や相殺の演出とかも熱いね。あとピンチになったら音楽が変わったりもね。
 本作の面白さを説明するには、こういう部分をしっかりと作っていることを見落としてはならないと思う。

『キャロルのブロック崩し~いにしえの魔導書~』のダウンロード(VIPRPG紅白2016)

【こちらもおすすめ】
VIPRPG紅白2016の他の作品:VIPRPG紅白2016から選んだ作品の感想とレビュー
同じく紅白2016の投票の上位:『Dの冒険7 ~Dの謎!?~』カードで世界救うぜ!いい意味で中学生が作ったっぽいノリのRPG

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『ジャンヌアクション』優れた難易度曲線が描かれる、シンプルで軽快な2D横スクロールアクション

WS000329プレイ時間:2時間程度

 『ジャンヌアクション』は、女戦士ジャンヌ(とブライアン)の"ドラゴンソード"を巡る冒険を描いた、独自システムによるなめらかなで軽快な2D横スクロールアクション。ステージは多数の雑魚がいる道中とボス戦で構成される。

 「もしも」の世界観を持つVIPRPG作品ですが、アクション部分がメインだと思われるのでご存知でない方でも楽しめると思います。"VIPRPG紅白2009"にて公開。

 本作はライフの概念がある(そして与えたダメージによってレベルアップしてライフが増える)2D横スクロールアクションである。レベル制は救済措置といった感じで、どうしてもクリアできない場所があるといったケース以外では、稼ぎが必要になることは基本的にない。ツクール2000製だが、独自システムを構築しているので一マス単位でしか操作できないということもない。むしろなめらかに動けて気持ちいい。加えて、決定キーで敵を攻撃することもできる。
 少し進めると、カービィデラックスのヘルパーみたいな感じでブライアンが共に戦ってくれる(自動で敵を倒してくれる)。また、進行度に応じてジャンヌは新たな技を習得し、「上キー+攻撃」「下キー+攻撃」「攻撃長押し」の3か所にセットすることができる。こちらにもカービィを思わせる「バーニング」(炎をまとって突進する)という技があるが、これは暴発すると死につながることがあるので注意が必要(経験者は語る)。

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 快適かつシンプルなゲームシステムに加え、難易度曲線がとても考えられている。最初は易しいステージから始まり、プレイヤーは操作に段階的に慣れることができる。特徴的なアクションやシステムも徐々に開放されていくので戸惑う心配はない。そして後半のステージやボスはなかなか手強い。しかし、理不尽な難しさ(あまりにも繊細すぎる操作が必要だとか、敵の体力が高すぎるとか)ではなく、敵の行動パターンを理解し、それに対する応じ方を洗練させていくことでクリアすることができる内容になっている。それはまさに「上達」を実感させるものだ。そこが面白い。ジャンルは違うけど、シューティングゲームの東方シリーズに攻略の感覚が少し似ていると感じた。
 そしてミスした場合のリトライも迅速に行うことが可能で、とてもユーザーフレンドリーだ。

ダウンロード(VIPRPG@Wiki)

こちらもおすすめ:VIPRPG良作アクションゲーム繋がりで『七ツ星』爆ボンバーマン風味のやりがいのある手強いアクション。


 本作はカービィデラックスを連想させるような作品だったが(魔法陣でセーブできるのもそうだっけ)、SFCのカービィデラックスは昔かなり好きで相当やってた記憶がある。「0% 0% 0%」というネタもあるくらい何回もセーブ消えてたけど、あまり気にならずに何回も「はるかぜとともに」とか「ダイナブレイド」とかからやってたなぁ。
 RPG風のボスでは1Pが何もせずに2Pのタック(泥棒)がひたすら攻撃連打するのが最大ダメージだっけ、当時はネットとか全く見てなかったのでもしかすると違うのかもしれないけど、鬼殺し火炎ハンマーやハンマー捨てを要所で挿入したりと色々と工夫はしてみたけど、結局行きついたのはタックの連打だったと思う。
 あと全く自慢にならないけど、刹那の見切りで一回だけ「00」をたたき出したことがある。もはや反応じゃなくてただの運だけど!
 そんなカービィデラックスのリメイクが上記の「ウルトラスーパーデラックス」です(宣伝)。


今日のひとこと

 ニコ生のゲーム生主のぬっきーに関する記事を執筆中ですが(引退宣言から約4か月経っても復帰しないので)、うまくまとまらずもうしばらくかかりそう。
記事のタイトル候補
  • 星になったドラクエ生主"ぬっきー" ~ おうぬきお、邪魔すんで
  • 永遠となった「ぬっちゃんまだかな?」 ~ 届かない叫び
  • 34ったら34 ~ 部屋の温度計も34(℃)! もう帰れない…、あの蒸し暑い夏には
  • <待て次回>(黄色の背景に赤文字、マッドキャッツTシャツ)「いったんね、いったん」 ~ それが彼の最期の言葉となった ~
まあ、タイトルは冗談です。ハクちゃんとかゾーマちゃんにもまた会いたい。

『七ツ星』爆ボンバーマン風味のやりがいのある手強いアクション。

WS000318 プレイ時間:3~4時間程度?

 『七ツ星』は、フレイムさんが七つ集めると願いが叶うという「試練の石」を集めるために、魔力(爆弾)を駆使して冒険する見下ろし型の2Dアクションゲーム。

 「もしも」の世界観を持つVIPRPG作品ですが、ストーリー重視の作品ではないのでご存知でない方でも楽しめると思います。"VIPRPG紅白2009"にて公開。

 まず、WiiU『マリオメーカー』において素人が作った大量のステージを思い出してほしい。ただ難しいだけのステージを作るのは簡単だ。誰にでもできる。そこに創意工夫はいらない。しかし、「やりがいのある難しさ」を持った、何度も失敗しつつも繰り返しプレイしたくなるような難しいステージを作るのは簡単ではない。優れたクリエイターにしかできない仕事だ。そして、『七ツ星』はそういう面白さと難しさを持ったゲームの一つだと感じた。

 基本操作はシンプル。決定キーで爆弾を設置し、キャンセルキーで起爆。特徴的なのは「キャンセルキー > 決定キー」の操作で、爆弾を前方に3つ設置するくらいか(ボンバーマンの茶色いルーイを思い出すね)。

WS000322 『七ツ星』のステージはシューティングゲームのように、多数の雑魚が出現する道中(簡単なギミックはあるが頭を抱えるようなものではない)と、ボス戦によって構成される。道中の難易度は基本的に易しい。問題はボス戦だ。
 『七ツ星』のボスはなかなか頭がいい。ボスが攻撃の予備動作に入ったのを見て、プレイヤーが自機(フレイムさん)を操作して回避すると、それを察知した敵がさらに攻撃の方向を変えてくる。最初は私も見事に引っ掛かったが、徐々に慣れてきてうまく対応できるようになっていくのが楽しい。
 それに加えて、ボスの体力が減ると行動パターンが変わって攻撃が激しくなる。いきなり激しすぎる攻撃をせずに、まずプレイヤーに攻撃パターンに慣れさせてから激しくしていくあたりの配慮もありがたい。そして、ボスを倒せたときはとても達成感があった。

 導入も丁寧で、親切設計の作品だという印象を受けた。ひとつ気になったことを挙げるとしたら、無限コンティニューがあるのはありがたいが、さらにはボス前でセーブさせて欲しかったと感じた(例えば私はシェイド戦を一息でクリアできていないが、道中をスキップさせてほしい)。あと、書き忘れていたが音楽も地味にいい仕事をしている。

『七ツ星』のダウンロード(VIPRPG@wiki)

関連:手強いアクションゲーム繋がりで『ジャンクエデン』アーマードコア風2Dロボットアクション


 記憶が確かならば、私が今までにプレイしたボンバーマンシリーズは、スーパーボンバーマン3・5・爆ボンバーマン・2・ボンバーマンヒーロー ミリアン王女を救え!・ボンバーマンオンライン(ポート開けてないと自キャラが爆弾すり抜けたよね)だったと思う。
 一番印象に残っているのはやっぱりスーパーボンバーマン3かなぁ。当時めっちゃやってた記憶がある。サドンデスでステージがブロックで埋め尽くされる最後の瞬間、ピンクルーイでジャンプして時間稼いでぎりぎり勝ったりしたよなぁ。パスワードはさすがに忘れたけど…。あとは爆ボンバーマン。2だっけ、ボスがやたら即死攻撃使ってきて「それってライフ制の意味なくない?ずるくない?」と思っていたっけ。

今日のひとこと

 ハースストーンの新環境が来ましたね。翡翠ドルイドが楽しいです。偶像を埋めるタイミングとか、滋養とかオークショニアの使い方とか、考えどころがたくさんあるところがいい。デッキ構成も4マナのやつを採用したテンポ重視型や、魔力巨人入り、ゴーレムカードを大量投入した埋めないタイプ(!)とかいろんな型が(黎明期なので)ありえるのも楽しい。私は4マナ不採用で挑発多め・終末預言者入りのコントロールタイプを試してみましたが正直勝率悪いです。でも楽しい!

『デュラハンさんの頭をお持ち帰りする』高水準な倉庫番的パズル

WS000187プレイ時間:2~4時間程度

 VIPRPG紅白2014で公開されたクオリティの高い倉庫番的パズル。特にパズルが得意というわけではない私にとって、絶妙な難易度だった。無駄に手が広い(取りうる選択肢が多い)というようなことはなく、濃密な時間を過ごす事が出来ます。直感的に解けたステージもあるものの、場合分けしつつ10分~20分悩んでクリアできた時がとても気持ちいい。ヒント機能もある。"もしも"の世界観を持つ作品であるが、ストーリー性はほとんどないので知らなくても問題ない。

 ゲームのルールは、デュラハンの頭をスタート地点にある胴体まで運ぶというもの。操作キャラのトリッシュは薄い壁を通り抜けられるが、頭は通り抜けられないので行きと帰りの経路をそれぞれ違う形で確保しなければならないのが楽しい悩みをもたらしてくれる。ちなみに、木箱は押せる(引くことはできない)が岩は動かせない。椅子を使えば木箱や岩に上る事が出来る(この要素も一方通行なので行きと帰りで別の経路を確保しなければならないという悩みをもたらす)。ステージが進むと操作キャラ(岩を3回まで破壊できる「アンデッドナイ」など)が増えて、キャラクターを切り替えながら攻略していくことになる。

『デュラハンさんの頭をお持ち帰りする』のダウンロード(VIPRPG紅白2014)

WS000184
 ステージ29が解けない。下記の動画などを見れば解法がわかるのだろうが、自力でクリアしたい。解法が分かった後に再プレイするとハイスコアの機能がほとんど意味をなさなくなってしまうと思われるので、全て初見のスコア。


私がプレイしたのはPS2版だが、ロジカルな楽しみだけでなく「ことばの想像力」が必要となるところが面白かった。日本語や活字を愛する方にとくにおすすめ。公式サイトにてブラウザで一部遊べる。

関連

パズル繋がり:VIPRPGのおすすめパズル『Win' Wind' Windy』、『しろくろシンドローム』
紅白2014繋がり:『ザ・スクールジャック』人生の落後者が旧友七人を殺害するために学校を襲撃するRPG

今日のひとこと

 本記事でもニコニコ動画へのリンクを貼っているが、フリーゲーム界においてニコニコ動画の影響力というものはなかなか大きいと思う。有名作・有名実況者による動画はもちろんのこと、VIPRPGのksg(掌編中心のジャンル)においては多くの作品が自動保管庫のダウンロード数よりも多く再生されている。私が約1~2か月前にツクスレに投下したksgも、自動保管庫のダウンロード数は100程度だが、ニコニコ動画での再生数は500を超えている(手動保管庫もあるので、単純に比較はできないが)。

攻略情報

 どうしても解けないが解法を確認したい場合は、【ニコニコ動画】【VIPRPG】 デュラハンさんの頭をお持ち帰りする その1あたりのプレイ動画を見るのが良さそう。EXステージに限定すると、祭りサイトの感想掲示板の>>48にも攻略情報がある。

『壊れたバナナクリップは平凡な幸せを歌いたかっただけなんだ』「僕は死んだ。」から始まる新感覚ノベルアクション

WS000043 プレイ時間:30分弱

 すごく独創的な作品に出会えました。なんとこの作品は2Dアクションゲームをベースにしつつ、ステージを進んでいくにしたがって画面にノベルが展開され、同時に読み進めていくというゲームになっています。アクション部分とノベル部分が独立しているのではなく、同時展開です(左上の画像)。第11回ふりーむ!ゲームコンテスト「アイデア部門」 銀賞受賞作。

 ただ奇をてらってみただけで、先駆者たちが考えながらもあえてやらなかったというようなアイデアではなく、このゲーム性が独特の没入感を生み出していてやっていて素直に「面白い…」と感じました。オリジナルのBGMとグラフィックも良い。

 もし、このゲームのノベル部分とアクション部分だけを取り出して別個のものとしてプレイしたならば、それは不完全な作品となることでしょう。2つの一見相反する要素の合一が不思議な作用をもたらしています。分かつことはできません。なかなか文字でこの感覚を説明するのは難しいのですが、プレイ時間が短いので気軽に手に取ってみることをお勧めします。

壊れたバナナクリップは平凡な幸せを歌いたかっただけなんだのダウンロード(ふりーむ!)

書いている人:konoha
この世は生き地獄。争いが果てぬ阿修羅の世界。創作の光だけが救いだ。

ネットの暗部ばかり見ている病的な人間です。
好きなものは、ハースストーン、ニコ生、格ゲー界隈の配信、syrup16g、村上春樹、ユング心理学。詳しいプロフィールはこちら。

好きなフリゲは、セラブル、アナザームンホイ、ワールドピース&ピース、ざくアク、ドグマの箱庭シリーズ、ひよこ侍、他多数。
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