影絵の木の葉 ゲーム(特にフリーゲーム)/音楽/文学 等のレビューと感想

 "良い作品と出会い、より深く楽しむため"のレビュー・批評、そして思い出を熱くお届け。ゲーム全般・音楽・文学など。

シミュレーション

  • 【フリゲ】『冒険者35歳』手軽なSLG 老いの悲哀と人生の意味は?(第9回ウディコン総合8位)
  • 『Waterization -ワテライゼーション-』Civライクな内政と版図拡大SLG
  • 『武器に願いを2』寡黙な男の鍛冶屋経営&戦略SLG

【フリゲ】『冒険者35歳』手軽なSLG 老いの悲哀と人生の意味は?(第9回ウディコン総合8位)

老いて体力が衰えていく冒険者。何を求め、何を残せるか。そして人生の意味とは。

bk351  bk352

おすすめ度:★★★★☆
プレイ時間:1回、20~30分程度(エンディングがいくつかある。不思議と何度もやりたくなる)

ゲームにおいて、冒険者は若く前向きで、希望に満ちて、これから何かを探し求めていく役割が与えられることが多いと思います。しかし、この『冒険者35歳』では事情が全く違います。

主人公は35歳を迎えたものの思うような結果は出ず、無名であり、かといって違う仕事を探すこともできずに惰性で冒険者を続けています。そして「自分の人生はこのままでいいのか?」「何かを残したい。人生に意味を持たせたい」という切実な衝動と苦悩を抱えています。なんて夢がなく現実的なんだ。

夢も希望もなく、それでも何かを成し遂げたいともがき苦しむ。しかしもう若くはなく年老いて能力は日ごとに落ちていく。親の介護もある。そんな悲哀と苦悩に満ちた人生のシミュレーターそれが『冒険者35歳』です。


テキスト量は控えめで、「仕事してお金を稼ぐ」「婚活」「病院」「親の介護」等の選択肢を選ぶだけのシンプルなゲームデザインです。しかし、なんて味があるんだろう。こういうゲームをウディコンにぶち込んでくるセンスがまず好きだわ。

(最近は作れてないけど、自分も昔はフリーゲームを作っていて、プレイヤーをドン引きさせるような内容のやつを表に出して、案の定反応は鈍くてへこんだりしていました。それを考えると、しっかりと評価される作品に仕上げてるのがすごいと思った)続きを読む

『Waterization -ワテライゼーション-』Civライクな内政と版図拡大SLG

プレイ時間:4~5時間程度WS000203

 『Waterization -ワテライゼーション-』は、商用PCゲームのシヴィライゼーションシリーズ(つい最近6が発売されましたね)の影響を強く受けて作られたシミュレーションゲーム。指導者「わてり」が、エターなった星で技術研究や政治・法制度・宗教などを定め文明を築き、敵国と戦争して版図を拡大していく。謎めいたストーリーも魅力的。

 VIPRPG作品ですが、「もしも」の世界観を知らなくてもゲームを十分楽しめると思われます。"VIPRPG紅白2011"にて公開。

WS000205 いざゲームスタートしてみると、なかなかゲームシステムが複雑なようだ。解説が挟まれるものの、結局全てのルールを把握しておかないと厳しいという印象なので、城の人の話と解説はすべて読んでおいた方がいいかもしれない。自分の領地を選択して実行できる市民配置、生産物決定、土地改善が終わっていれば、ターンエンドを連打していいようだ。詰まったり疑問を抱いたら付属のテキストファイルが充実しているので参照してみてほしい。
 そして技術開発をして新たな戦闘ユニットや武器等を獲得し、部隊を編成して敵国に宣戦布告をして戦争状態に入るというのがゲームの基本的な流れだ。他にもサブイベントが用意されている。

 4~5時間程度のプレイ時間の本作であるが、一息でクリアしてしまうような熱中度の高い作品であった(私のプレイは序盤でかなりもたついた印象だったが、クリア時のスコアは5372点でとても優秀らしい)。また、ゲームシステムが目を引くがストーリーも謎めいていて先が気になるものだった。気になった点としては、ターンが経過しても宗教がらみ以外でデメリットがほぼないので、じっくり準備すれば簡単になってしまうというところ(一応500ターン以内という制限はあるがかなり緩い)。もたついていると敵国から何かアクションがあれば嬉しかったかもしれない。そして終盤になると同じことの繰り返しで若干単調さを感じたところか。

『Waterization -ワテライゼーション-』のダウンロード(VIPRPG紅白2011)

関連・良作SLG繋がり:『武器に願いを2』寡黙な男の鍛冶屋経営&戦略SLG


本家civシリーズの最新作。私はsteamでサマーセールの時に4と5を購入したが、まとまった時間がとれずまだインストールしていない。しかし評判によると寝食を忘れてプレイするくらい面白いらしい。そういや昨日のハロウィンセールで、世界観と表現が優れた有名なアクションパズルのLIMBOが80%OFFとかで196円で売っていたので購入しました。こっちは確か短編なので近いうちにやってみようかな。

今日のひとこと

 最近寝る前にクラシックを聴いています。ニコニコ動画でよさげなものを検索してタイマーセットして。昔は少しショパンを中心に聴いていたくらいでクラシックに熱心な人間ではなかったが、改めて聴くとはるか昔の作品が現代にも伝わっている理由を感じている。ゲーム制作を始めてからBGMに対する感覚が鋭くなった気がする。自分でもどのシーンでどのBGMを流そうかと考えたりするので。詳しくないので間違ったことを言っているかもしれないが、音のフレーズで主題が提示され(不思議なことに音と、人間の感情や感覚がよくリンクする。歌詞がない分、色んな壁を越えてよりダイレクトにコミットしてくる)、様々な冒険や闘争、和解等を経て変遷していくような様を聴いていると不思議と心がほどけていくような満足感のある心持になっていく。10年というような単位の長い時間や情緒あふれる鮮烈な体験が短い曲の中に凝縮されているような感じ。個人的にはピアノの作品が好きだな。内省的でメランコリックな感じがいい。指揮者や演奏家による違いはよく聞き分けられるほどの経験値がまだない。

『武器に願いを2』寡黙な男の鍛冶屋経営&戦略SLG

ScreenShot_2016_1009_12_03_34プレイ時間:3時間程度

 『武器に願いを2』は、鍛冶屋である主人公・マゴロク達が武器を製造し、その武器を売って(戦場へ配置)敵国と戦うシミュレーションゲーム。タイトルの後ろに"2"と付いていますが、2からやっても問題なさそうでした。操作にはマウスを使用します。

ゲームシステム

 ゲームシステムはわかってしまえばシンプルかつ面白いのですが、操作説明やマニュアルの情報量が多すぎて結局何をすればいいのか若干わかりにくいところがあると感じたので、少しご説明します。
 このゲームはステージクリア型になっています。そのクリア条件は、敵国力を0にすることです。そのために、画面右のマス目のマップに自分たちが作った武器を(持った兵士を)配置して戦います。配置した武器は種類ごとに移動タイプが違い、ターンごとに自動的に移動します。武器は画面左(青いゲージのあるところ)で製造されており、武器名をクリックすると製造する武器を変更できます。そして製造した武器を、画面中ほどの(オレンジのゲージのあるところ)で武器名をクリックして売却して戦場へと配置します(その時表示されている武器しか売却できない、ゲージがマックスになると入れ替わる)。配置する位置は画面右のマス目のマップのピンク色で表示されている場所になります。
 画面左→中→右の流れで操作するといいかもしません。ゲームがスタートすると、色んなゲージがそれなりの速度で時々刻々と変化しはじめ、またタイムオーバーになるとゲームオーバーになりますが焦る必要はありません。一見、RTSのように忙しく思えますが、難易度「簡単」「普通」なら落ち着いてプレイしても大丈夫だと思います。どうしていいかわからなくなったらとりあえず右クリックで説明画面を表示すればポーズ出来ます(PrintScreenキーでSSを撮影すれば画面を切り替えずにポーズできるという方法もある)。

ScreenShot_2016_1009_08_43_43 また、ステージをクリアすると武器の製造に必要な素材等の購入とキャラクターの成長を行えます(右の画像)。ちなみに、最初から製造できる武器ばかり作っていると経験値があまり入らないので注意。その他、詳細な仕様についてはゲームフォルダ内に同梱されている説明書を参照してほしい。

総評

 右クリックでいつでも説明画面を表示できるとはいえ、武器の種類の多さと、移動のしかたが敵の場合説明画面と反転していたり、壁にぶつかると逆方向に移動する等若干わかりにくいと感じたところもあったが、わかってしまえばオリジナリティのあるゲームシステムがとても面白かった。1ステージが短めであることもあって、ずっと続けてプレイしてしまうような魅力がある。
 システムを理解してしまえば難易度「普通」は易しいが、それをクリア後に続けて挑戦した「難しい」はなかなか歯ごたえがあった。とくに終盤は計画的なプレイをしていないと時間的に厳しいという印象だった。

 最後になったが、ステージクリア後に描かれるストーリーも短いながらも魅力的だと感じた。寡黙な主人公の鍛冶屋でのシーンが中心となっており、「戦争と平和」や「武器の是非」という深いテーマについて描かれている。ストーリーとゲームシステムのリンクがやや希薄(戦っている敵国のことはほとんど語られない。また、ステージごとに違うグラフィックで表示されている敵についても語られればもっとモチベーションが上がりそう)なのが少し気になったが。

『武器に願いを2』のダウンロード(ふりーむ!)


 シミュレーションゲームといえば。ターン制ストラテジーで、戦争して制圧するだけでなく外交・科学・宗教の発展による勝利もある。私もSteamのセールの時に4と5の両方を購入したが、あまりにも面白すぎて他の事が出来なくなる恐れがあるとのことなのでまだインストールしてない。まとまった時間が取れたらやりたいね。
書いている人
konoha
konohaTwitter [ブログ更新通知も]

 "良い作品と出会い、より深く楽しむため"のレビュー・批評、そして思い出を発信しているブロガー。好きなゲーム・音楽・文学などと全力で向き合い、熱く本音で語っていく。

 もう今は友達もほとんどいないけど、むしろそのほうが楽しい。昔のあの日々の傷を癒したい。懐かしさや感傷に浸りたいと思っている。ニコ生と某掲示板ばかり見ている病的な人物でもある。

息苦しい国だけど、マイペースに、人どうしの違いを大切に。

嫌いな言葉は「明るく」「協調性」「頑張る」。学校が嫌いだった。

その他、詳しいプロフィール


初めての方へ→多様なジャンルから、当ブログのおすすめ記事を29本厳選した。

note [毒々しい創作関連]もやってます。
follow us in feedly

免責
 当サイトに掲載されているスクリーンショットや紹介文等の著作権は各権利所有者に帰属しております。
 当サイト及び外部リンク先のサイトを利用したことにより発生した、いかなる損失・損害についても当サイトは一切の責任と義務を負いません。