影絵の木の葉 ゲーム(特にフリーゲーム)/音楽/文学 等のレビューと感想

 "良い作品と出会い、より深く楽しむため"のレビュー・批評、そして思い出を熱くお届け。ゲーム全般・音楽・文学など。

★★★☆☆

  • 『幽獄の14日間』14日間・ワンマップのリソース管理型脱出RPG
  • 『Hologram』立方体で構成された世界で語られる観念的な言葉(短編RPG)[第8回ウディコン]
  • 『ヴァルキリー・ハラング』高難易度の戦闘パズルRPG![ニコニコ自作ゲームフェス2016]
  • 第7回ウディコン感想:『■■■島』言葉が分からない状況から島の謎を解き脱出する短編RPG
  • 「人であらずんば」独特な試みで表現力のある短編RPG

『幽獄の14日間』14日間・ワンマップのリソース管理型脱出RPG

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おすすめ度:★★★
プレイ時間:2時間程度(ノーマルクリアまで。クリア後に高難易度モードが開放される)

 『幽獄の14日間』は、1~2時間程度でプレイできるリソース管理型脱出RPG。14日間という限られた時間の中でプレイヤーキャラを強化し、出口を塞ぐ「魔獣」を倒して「幽獄」から脱出することがゲームの目的だ。
 ワンマップに行動範囲が収まっており、コンパクトかつシンプルに楽しめる。魔法樹から採集したり、鉱脈から採掘したり、錬金釜でアイテムを合成したり、本から魔法を習得したりできるが、どの行動にもリソースの消費を伴うので戦略を考えるのが楽しい。オリジナルのグラフィックも魅力的。

 GitHubPLiCyでブラウザ版も公開されている。確かPLiCyはアカウントを作らないとセーブできなかったはずなので、普段PLiCyを使っていない方でブラウザ版をお好みの方はGitHubをおすすめします。私はダウンロード版をプレイしたので、それを前提として以下を続けます。

 感想としては、ストーリー性が薄く、RPGにしてはアブストラクトチックな感じが結構強かったので好き嫌いが分かれそう。私は将棋とかも好きなので楽しめましたが。
 本作は運の要素も結構強いです。採取できる素材もランダム、魔法陣から出てくる敵や仲間もランダムなので、プレイヤーが主体的に状況を操作していくというよりはけっこう運に翻弄される、という印象を受けました。エンディングは良かった。

 また、とても賛否両論のある製作ツール・RPGツクールMVで作られているので、環境によっては動作が重くなったり、ゲームパッドがうまく機能しないという報告もあるようです。
 私の環境では、ゲームパッドは快適に動作しましたが、続けてゲームをしていると重くなってくるので30分置きくらいにゲームの再起動が必要になりました。本作は短めのゲームでセーブもほぼ好きなタイミングでできるのでストレスを感じたと言うほどではありませんでしたが、長めのゲームだったら致命的になるかもしれないと思いました。
 MVの利点としてはマウスで操作出来たり、ブラウザ版としても公開できるというものもあるのですが。マウスで操作できるということは製作できるゲームの幅をかなり広げると思いますが、現段階ではいかんせんトラブルも目立つツールだと言わざるを得ないでしょう。

『幽獄の14日間』のダウンロード(ふりーむ!)

リソース管理RPG繋がり:『箱庭フロンティア』 ボードゲーム×ローグライク戦略RPG[第8回ウディコン総合2位]

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今日のひとこと

 格闘ゲーム・ストリートファイター5を用いて行われるトパンガリーグ(第6期)というリーグ戦を続けて観てます!

 私は、スト2(X)・スト3(3rd)・スト4と続けてカプコンの格ゲーをやってきた人間ですが(下手だけど)、スト5は今のところやっていません。なので、読み合いとか攻防とかはよくわかりませんが、ストーム久保さんの弱キャラのアレックスだけど「仕掛けてくる」プレイを見るのが楽しいです!"なんかいい"ですね。

 あとはsakoさんのマニアックなコンボ選択と、それを理解して解説してくれるハメコさんもいいな、と思いました。
 ハメコさんといえば、この前のウメハラさん主催のカラオケ大会の決勝でも名アシスト(ヌキさんのドラゴンボールの歌をより引き立てるムーブ)をしていたことが記憶に新しいですね。「自分が主人公だ!」とばかりに前に出て個性をアピールする人を見るのも楽しいですが、名脇役や縁の下の力持ちという存在ももっと評価されていいと思いましたね。
 私自身も主人公タイプではないと言いますか、個人技でゴールにシュートしていくタイプではないと思っているので、見習いたいと思いました。サッカーもフォワードだけでは成り立たないし、物語も主人公だけでは成り立たないので、ブログにおける自分の立ち位置や役割を考えていきたいです。

『Hologram』立方体で構成された世界で語られる観念的な言葉(短編RPG)[第8回ウディコン]

WS000049 おすすめ度:★★★
 プレイ時間:30分~1時間程度

 本作『Hologram(WOLF RPGエディターバージョン)』は第8回 WOLF RPGエディターコンテストの参加作品である。残念ながら投票の総合順位で上位入賞は逃したが、そういう位置にある万人受けしなかったり、荒削りではあるがクリエイターの魂が感じられる作品をピックアップしていくことがこのサイトの大きな役割の一つだと考えているので、プレイしてレビューしていきたいと思う。

 ゲーム内容は、シンプルな3Dダンジョンで戦闘をこなしたり、点在するキャラクター達と会話して進んでいくというものだ。

 異色なのはストーリー面で、キャラクター達によってそれぞれの想いが観念的な言葉で語られる。これが立方体で構成される空間と、グラフィック・BGMが相まって独特の雰囲気が醸し出されておりなかなか面白い(人を選ぶとは思う)。ただウディコン本家のコメントでも指摘されていたが、ゲーム内での表現が不足している部分があり、ゲーム外の状況に依存し過ぎているという点は確かに否めないとは思う。

WS000050 戦闘面は、レベルアップなどで得られるボーナスポイントを攻撃力や防御力に自由に割り振れるだけでなく、戦闘中でも振り直しが可能なシステムだった。私は難易度「普通」でプレイしたが(3段階から選択可能)、雑魚敵を割と丁寧に倒したりアイテムをよく拾っていたこともあってか易しいと感じた。その分テンポよく進めるところは良かったと思う。

『Hologram(WOLF RPGエディター バージョン)』のダウンロード


 昔、カントの『純粋理性批判』読んだけど正直わかりませんでした。

<どうでもいいあとがき>
 近々、ブログの過去記事を加筆修正していきたいと思っています。

『ヴァルキリー・ハラング』高難易度の戦闘パズルRPG![ニコニコ自作ゲームフェス2016]

WS000018おすすめ度:★★★
プレイ時間:5分~5時間程度

 癖の強いキャラクター達(回復魔法しか使えない・行動できないが敵の攻撃を全て受け止める・大量のHPを消費して即死攻撃等)から5人を選んでパーティを組み、左の画像のようにすごろくみたいに一マスずつマップを進み(敵との戦闘や買い物が出来たりする)、最奥にいるボスを倒してステージクリアしていくゲーム。ニコニコ動画にて開催されている自作ゲームの祭典“ニコニコ自作ゲームフェス2016”の参加作品。

 戦闘は敵のHPや速度が表示されていたりと運の要素がほぼないのですが、戦闘に参加するメンバーがリーダー(固定。自分で設定できる)+ランダムに二人、選ばれます。そのためリーダーを誰にするかが重要で、「このステージの敵に対して有効なキャラクターは誰か」「いま経験値を与えるべきキャラクターは誰か」(レベルアップは新スキル習得やステータスアップ等の中から一つを選ぶ。どれも上がり幅は大きい)などのことをプレイヤーは考えさせられます。

WS000016 軽くルールを把握してステージ1からスタート。雑魚戦はとくに問題なかったが、「あー、マップの移動回数に制限があるのね」とか思いながらボス戦へ。偶然、即死攻撃を持つ「とらわれ」が戦闘メンバーに選出され、それが敵の構成とかみあったので楽にクリア。ステージ2へ。
 2つの行き先から選べるようだが、上はわざわざ括弧書きで危険と書いてあったので下の「毒の国」を選んだ(後で上も選んでみたが、どうやら敵が強くなる代わりに獲得ゴールドにボーナスが付くようだ)。「毒の国」だけあってめっちゃ毒にしてくる。しかも食らうたびに毒のダメージが増えていく仕様。毎回戦闘終了時に毒死するがこれはペナルティとはならないようだった。そしてボス戦。ひどく毒にされ、相手のHPが高かったため敗北。そしてゲームオーバー。セーブはできないし、『片道勇者』のように引き継げる要素もおそらく無いようだ。
 しかし、新たなキャラクターが進行度に応じて開放されていくようだ。味方を守る能力に長ける「わんこ」が開放されていた。これであの毒攻めに対抗できそうだと思った…冒険は続く。

 私は戦略的な戦闘が好きなので楽しめているが、高難易度でしかもリトライ性が低い(ゲームオーバーですべて失われる)のがやはり気になった。『片道勇者』のように引き継げる要素があるか、一つのミスですべてが終わることも多々あるのでボス戦くらいは敵の情報を事前に公開しておいてほしいと思った(でないと戦略の立てようがないし、死に覚えゲーがつらい)。

ヴァルキリー・ハラングのダウンロード(ベクター)


 これ読みたい。

第7回ウディコン感想:『■■■島』言葉が分からない状況から島の謎を解き脱出する短編RPG

WS000314おすすめ度:★★★☆☆
プレイ時間:1時間半~2時間

第七回WOLF RPGエディターコンテスト(通称ウディコン)で総合8位にランクインした作品。私は最近、総合1位から順に紹介を見ていって興味を持ったゲームをプレイしていますが、私は今のところ本作が一番好きです。(ちなみに、本作の作者様はこれが処女作らしいです。今後に期待)
 主人公「僕」が漂着した島から、言葉を覚え、島の謎を解きながら、脱出を目指すRPG。
特徴は言語レベル。初めはすべての言葉が「■■■」と表示されるが、言語レベル(4段階)が上がるに従い、意味が分かるようになる。
ED5種とおまけEDが3種あるが、各EDごとに最初からやり直す必要はなく、セーブデータからプレイすることで上位のEDに到達可能。(公式サイトより)

主人公は島に漂着し、わけもわからないうちに人間に襲われ、村にたどり着いても話す言葉がわからない(このわけもわからない感もまた楽しい)。語彙を増やし、言語レベルを上げ徐々に言葉を解するようになっていき、島の謎に迫っていくところが楽しかったです。エンディングは5種類ありますが、条件が示されており丁寧に誘導してくれる親切なところもGOOD。詰まった場合もゲームファイルに同梱されているヒントを見ればわかるようになっています。民間伝承な雰囲気も良い。
ただ、ウディコン公式のコメント欄でも言われていますが、特徴の言語レベルが序盤に上がりきってしまうのが残念な点ですね。部分しか分からない台詞から推理してイベントをこなしたり、ミスリードがあったり、身の毛もよだつような誤解をしてしまうなどの要素があればもっと嬉しかったです。

『■■■島』のダウンロード (16/10/16 リンク切れを修正。No.25が本作)

関連:カテゴリ「探索アドベンチャー」

サバイバルキッズ Lost in BLUE 2
コナミデジタルエンタテインメント
2007-03-15


 

「人であらずんば」独特な試みで表現力のある短編RPG

WS000302おすすめ度:★★★

モノクロの線だけで画面が構成される短編RPG(プレイ時間1時間半程度)。エンターブレイン主催「ツクールモバイル@RPG」サイト内のコンテスト銀賞作。
ゲーム自体に独特の試みがあり、こういうゲームに出会うとフリーゲームをやってて良かったと感じます。
考えさせられる内容になっており、色んな人にやってほしいですが、特にゲームを作っている人にやってほしいですね。表現の幅が広がりそうです。
「ムーンホイッスル」や「アナザームーンホイッスル」、あるいは漫画の「リアル」が好きな方にもおすすめ。

ただ戦闘は、最低限の努力(レベル上げ)で、ゲームのギミックを理解し戦略的に対処することを楽しみとする私のようなプレイヤーには少し気になりました。1対1で取れる行動も少なく、打開するための手段がほぼレベルを上げることしかないためです(私が見逃しているだけかもしれませんが)。

ダウンロード(作者様のサイト) 

リアル 1 (Young jump comics)
井上 雄彦
集英社
2002-09-18

 
書いている人
konoha
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 "良い作品と出会い、より深く楽しむため"のレビュー・批評、そして思い出を発信しているブロガー。好きなゲーム・音楽・文学などと全力で向き合い、熱く本音で語っていく。

 もう今は友達もほとんどいないけど、むしろそのほうが楽しい。昔のあの日々の傷を癒したい。懐かしさや感傷に浸りたいと思っている。ニコ生と某掲示板ばかり見ている病的な人物でもある。

息苦しい国だけど、マイペースに、人どうしの違いを大切に。

嫌いな言葉は「明るく」「協調性」「頑張る」。学校が嫌いだった。

その他、詳しいプロフィール


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