影絵の木の葉 ゲーム(特にフリーゲーム)/音楽/文学 等のレビューと感想

 "良い作品と出会い、より深く楽しむため"のレビュー・批評、そして思い出を熱くお届け。ゲーム全般・音楽・文学など。

フリーゲームRPG

  • 実際にプレイして選ぶ、やりこみ・ハクスラ系フリーゲームRPG 9選
  • 【考察・感想】『鬱夫の恋』いじめをテーマにした凄惨な短編RPG
  • 200本以上遊んで選ぶ、おすすめ名作フリーゲームRPG 9選(2017年版)
  • 手軽に!クリアまで約1~2時間の短編おすすめフリーゲーム10選
  • 【フリゲ】『血の穢れを乗り越えて・・・』小説のような独白調の繊細な文章が光るシリアスな短編RPG(第9回ウディコン物語性4位)

実際にプレイして選ぶ、やりこみ・ハクスラ系フリーゲームRPG 9選

育成や収集が楽しい!やり込めるフリーゲーム集
この記事では、私が実際にプレイして面白かったやり込める・ハクスラ系のフリーゲームのRPGを9本ご紹介します。

やりこみやハクスラと一口に言ってもある程度幅がありますが、この記事では「隠し要素やアイテムの収集が楽しいストーリー性のあるRPG」も、「ダンジョン探索に特化したRPGハクスラ系)」も両方を扱っています。
前者は新しい作品が多め、後者は新旧入り混じったセレクトになってます。

そして自分がプレイして面白かった作品のみを取り上げています。
 
目次
  1. 隠し要素やアイテムの収集が楽しいRPG(3作品)
  2. 育成が楽しく、中毒性のあるハクスラ系2D/3Dダンジョン探索RPG(6作品)

(かなり有名なのでこのリストには載せていませんが、『ざくざくアクターズ』と『片道勇者』もかなりおすすめです。未プレイの方はこちらもぜひ)続きを読む

【考察・感想】『鬱夫の恋』いじめをテーマにした凄惨な短編RPG

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「自分より下の奴らを、かさで強く叩きました」


『鬱夫の恋』について、考察と感想を書いていきます。後半部分はネタバレ注意。

おすすめ度:★★★★★
プレイ時間:1~2時間

(2017/9/30 加筆修正)

「自分より下の奴らを、かさで強くたたきました」これは作中に出てくる言葉であり、ロックバンド・THE BACK HORNの『ジョーカー』(イキルサイノウというアルバムに収録されており、私も記事(THE BACK HORN『イキルサイノウ』の個人的経験を交えた感想とレビュー)も書いてます)という曲の歌詞の一部でもある。

『鬱夫の恋』をプレイするに当たって意識せずにはいられない、スクールカーストや、「人間、誰かに攻撃されたらより弱いものを攻撃せずにはいられない」ということを象徴的に表しているように感じられた。

 本作のストーリーのあらすじ自体はシンプルだ。クラスのDQNやイケメンにいじめられ、苦しむばかりの日々を送っているウツオが、詩織という女の子と出会って話が動き始める。



このゲームはなぜ、プレイした者の心を動かすのだろうか

それは、『鬱夫の恋』が「ゲーム」であることをうまく生かしているからだと思う。

「小説」ならば、基本的に読者は自分で行動を「選択」することはない。

「ゲーム」ならば、「プレイヤーのが選んだ行動に対してゲームが反応する」という形で進行していく。

「小説」ならば、基本的にそういうことはないはずだ。どんな一本道のゲームでも、やらされてる感のあるゲームでも、そのコードはおそらく変わらない。選択の程度は変わるにしろ。


本作では、プレイヤーの選択の幅が狭い。行動は制限されている。

上記のコードの中で、あえてそうすることによって、いじめという行為の中での「選択のできなさ」「逃げられなさ」「どうしようもなさ」というものが表現されている。


また、「RPGのお約束」というものをうまく利用している。

コマンド式の戦闘という形で、「人の目」との戦いが行われたり、修正液のかけられたお弁当をどうするか、プレイヤーは選択を迫られる。

父親は死別し、女手一つで自分を育ててくれている母親が作ってくれたお弁当を、修正液をかけられたとは言え、捨てたくない。

プレイヤーは色々試してみるが、でもやっぱり食べられない。渋々、「ゴミ箱へ捨てる」を選ぶしかない。

――こういうプレイヤーへの働きかけは、ゲームならではのものだと思う。 


さらに、グラフィック面でも「RPGのお約束」がうまく使われている。

鬱夫の外見はゾンビ、イケメンは西洋風の鎧をきた勇者。スクールカーストや力関係、目立つ点などが抽象的に表されている。戦闘で出てくる敵キャラも、現代アートを連想させるような抽象的で、視覚的に歪んだものだ。


ダウンロード

作品のダウンロード(作者様のサイト、更新されている…! 読むと作者の方のバックグラウンドを知る事が出来る)
(別途RPG_RT.exe、ツクール2000RTPが必要。無い人はググってね)

作者さんの公式サイトの「実体験」と、反転文字の件

作者さんのHPに、現在は消されているが、以前は反転文字で凄まじい情念に満ちた言葉が書き殴られており、話題になっていた。私の曖昧な記憶では、2014年~2015年頃に消されたはず。


そしてその代わりに現在では、鬱夫の恋のもととなった実体験が「遺書代わり」に綴られている。どういう言葉で表現すればいいかわからないくらいの悲痛な体験だ。安易に人に勧められるものでもないと思いますが、せっかく作者さんが公開してくださったものなので、興味がある方は読んでみてほしいと思った。



以下、ネタバレに注意。 ネタバレの部分を飛ばす

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200本以上遊んで選ぶ、おすすめ名作フリーゲームRPG 9選(2017年版)

心に深く刻まれる名作RPGを。

心に深く刻まれた名作フリーゲームRPGたちをご紹介。フリーゲームのRPGだけで私が遊んだ数は200本以上。その中から9作だけ厳選しました。

数あるフリーゲームのRPGから名作をどういう基準で選んでいるかというと、以下のようなものになります。
  • 私が実際にプレイした作品(新旧問わず、かなりの数のフリーRPGをプレイしてきました)の中から、厳選して紹介
  • 他のサイトでも見飽きるくらい紹介されているような、あまりにも有名すぎる作品(例えば『ざくざくアクターズ』とか『片道勇者』とか)をあえて外した独自の目線
  • 新しめの作品、主に過去5年間(2012年~2016年)に公開されたものから選びました
  • ストーリーはテンプレ的でなくユニークなもの、戦闘は戦略性の高いものを高く評価しています

また、新しめの作品・あまり紹介され過ぎていない作品に限らずに名作を上げるならば、SeraphicBlue、アナザームーンホイッスル、そして今回もご紹介するワールドピース&ピース(『ワールドピース&ピース』痛みと再生の物語。大長編の大名作RPG)の3つになると思ってます。

次点で『ひよこ侍』男は剣に全てを捧げた。友を殺してでも、ただ最強を目指した。(アクションRPG)か。そういう好みの人間が選んでいます。

(2017/9/29 加筆修正・作品を追加しました)

【もくじ】
(ストーリー・ゲーム性重視は便宜上の区分けです、どちらも高いレベルで兼ね備えている作品もあります)
  1. ストーリー重視(中編~長編)RPG
  2. ゲーム性重視RPG
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手軽に!クリアまで約1~2時間の短編おすすめフリーゲーム10選

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なかなか長編に手を伸ばせなくなっている方や、さくっと短編を遊びたい方へ。

NAVERまとめ等とは違い、全作品、私が実際にプレイした中からおすすめを選んでいます。過去にこのブログで書いたレビュー記事の短編のまとめでもあります。

他のサイトで見飽きるくらい紹介されているような定番を外したセレクトになっているので、良いゲームとの新たな出会いがあるはずです。


もくじ
  1. RPG(6作品)
  2. パズル(2作品)
  3. シミュレーション(1作品)
  4. ADV(1作品)
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【フリゲ】『血の穢れを乗り越えて・・・』小説のような独白調の繊細な文章が光るシリアスな短編RPG(第9回ウディコン物語性4位)

ヴァンパイアの純血種は封印から目覚め、人間と出会った。

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おすすめ度:★★★

プレイ時間:2~3時間程度

付属の説明書より。
■ゲーム概要■
・シリアスとライトな雰囲気を織り交ぜたRPG
・人間とヴァンパイアを題材にしたストーリー
・主人公の内面描写が多い
・エンディングは一つ

『血の穢れを乗り越えて・・・』の一番の特徴は、独白調の文章が多めで、小説みたいなRPGだというところだと感じた。繊細に内面が描写されているし、ストーリーの構成も練られていると思った。音楽もシーンに合っている。

ただ、気になった点もある。一つは、グラフィック面の弱さだ。
マップチップは文章が織り成す世界観に対して素朴過ぎて、あまり合っていないように感じられた。マップの組み方自体も、荒削りというか、雑さがあるように見えるところが割とあった。とくにフィールドが殺風景だと思った。

もう一つは、戦闘のレベルデザインだ。
序盤はレトロゲームのように、フィールドの雑魚敵に全滅させられることが割とよくある。しかし、味方がすぐ強くなるので、中盤以降はほとんどの敵を瞬殺できてしまい簡単すぎる状態になってしまう。
せっかく、サブクエストとか福引きとか寄り道の要素もあるし、育てたキャラクターとか装備を活かせるくらいに敵の強さを設定してほしかったと思った。

そして、主人公のMPが宿屋や市販のアイテムでは回復しないというシステムも、あまり生かされていないと感じた。MPは「サクリファイス」を使って戦闘中に回復する必要があると言うだけで、MPの管理が重要になるような戦闘自体がなかったと思う。

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(戦闘画面。オーソドックスなシステム)

このように、荒削りさが見える部分があるにせよ、途中でプレイを放棄しようとは全く思わないくらい、ストーリーとテキストが面白かった。
文章量は多めだと説明書にはあったけど、複雑な語彙や難解な表現は出てこないので、身構える必要は無いと思った。これは個人的な好みかもしれないけど、もっと多くても全然問題ないと思った。続きを読む
書いている人
konoha
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 "良い作品と出会い、より深く楽しむため"のレビュー・批評、そして思い出を発信しているブロガー。好きなゲーム・音楽・文学などと全力で向き合い、熱く本音で語っていく。

 もう今は友達もほとんどいないけど、むしろそのほうが楽しい。昔のあの日々の傷を癒したい。懐かしさや感傷に浸りたいと思っている。ニコ生と某掲示板ばかり見ている病的な人物でもある。

息苦しい国だけど、マイペースに、人どうしの違いを大切に。

嫌いな言葉は「明るく」「協調性」「頑張る」。学校が嫌いだった。

その他、詳しいプロフィール


初めての方へ→多様なジャンルから、当ブログのおすすめ記事を29本厳選した。

note [毒々しい創作関連]もやってます。
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