影絵の木の葉 - フリーゲーム/RPG等のレビューと感想

 ゲーム/ニコ生評論家(自称)が文化的なことについて、熱っぽく本音で語っていきます。自分に嘘はつけない。

アクションRPG

  • 【フリゲレビュー】『お怒り信長』マス目式の戦闘が独特なアクションRPG
  • 『ひよこ侍』男は剣に全てを捧げた。友を殺してでも、ただ最強を目指した。(アクションRPG)
  • 『ASTLIBRA mini外伝 ~幻霧の洞窟~』多様なRPG的成長要素と、自由度の高いアクションの融合

【フリゲレビュー】『お怒り信長』マス目式の戦闘が独特なアクションRPG

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おすすめ度:★★★★☆
プレイ時間:3~6時間程度(エンディングまでは2~3時間程度で、クリア後の要素もある)


前作が『新入り魔王』の、ポルゼンヌ小林さんの新作アクションRPG。「死後の世界で信長が光秀に復讐する」というストーリー。コメディ色が強い。

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私にとって、『新入り魔王』は「めっちゃ面白い!2年ちょっと前くらいにプレイしたけど内容を覚えてる!」と言った感じの作品でした。熱中したプレイしていた記憶がある。

そのため、以下のレビューと感想では、『新入り魔王』の残像が頭にちらついていた捉え方となっております。


『お怒り信長』はアクションRPGといっても、結構アクションよりの作品です。

RPG的な成長要素に強く期待してプレイすると違和感があると思います。戦闘でこつこつ稼いだり成長させたりというより、プレイヤー自身の操作が大事になってきます。このゲームの軸はRPGというより、アクションにあるように感じました。


――では、『お怒り信長』のユニークな点はどこにあるのか?
それは、ロックマンエグゼっぽい見た目のマス目式の戦闘ですね。ここが作品の核になっていると思います。ここが面白かった。
作者さんが大事になさっている「挑戦と独創性」を感じました。こういうオリジナリティのある作品を作っていってほしいと思います。



戦闘に勝利すると、お金と、技能の経験値と、新技能・パネル等が手に入ります。
つまり、主人公自身にレベルという概念はありません。強化はお金を消費して行います。戦闘に直接関係してくる能力はHPのみとなっています。パネルという、DQ10の宝珠みたいなシステムもあります。

エンカウント式で、別の画面に切り替わって戦闘を行うのですが、ゲージがたまるのに時間がかかるので基本的に雑魚でも瞬殺というわけにはいかず、仮に瞬殺できる育てた技能構成にすると技能に経験値が入らないというジレンマ。
戦闘はこの作品の核となっていると思いますが、ここのうまみが少なくて気持ちよくなれない点が気になりました。

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ストーリーは、それほどゲーム内で主張してくる感じではなく、ゲームシステムがメインと言った印象でした。コメディ色が強く、でもちゃんと押さえるべきポイントは押さえている。しっかりときれいにまとめてくる。


『お怒り信長』のダウンロード(ふりーむ!)


先月からツイッター始めました。フリーゲームについてもつぶやいているので、@sdw_konohaをフォローや、いいね・リツイートお願いします!  とても喜んでモチベ上がります。

私のクリア時の記録

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セーブデータでは、プレイ時間2時間半程度になっているけど、算出方法が違うのかな?

一般論として、ヌルゲーになるのが嫌なのと、どの時点で稼ぎをするのが効率がいいのかはある程度進めないとわからないので、あんまり雑魚には構わないスタイル。ギリヂリでいつも生きていたい。
(でもなぜか、小学生の頃はRPGをやると最初の街の周辺で頭おかしいくらいレベルを上げるのが好きでした)


こちらもおすすめ
(同作者さんの『新入り魔王』が未プレイならまずそちらをおすすめ)

『ひよこ侍』男は剣に全てを捧げた。友を殺してでも、ただ最強を目指した。(アクションRPG)

WS000178おすすめ度:★★★★
プレイ時間:5時間~7時間程度

 
約10年ぶりに再プレイして記事を書き直しました。時が流れても色褪せることのない澄んだ魅力がありました。一回目のプレイでも時を経て再プレイしたくなるくらいに魅力を感じましたが、今回のプレイも相当に楽しかったです。
 『ひよこ侍』は、剣に全てを賭ける主人公・テューンがあらゆるものを犠牲にしながらただ最強へと歩んでいく物語。一対一の間合い管理が重要な独自のシステムの戦闘もマッチしていて楽しい。アクション要素は低レベルだとそれなりの難易度だが、レベルを上げれば難易度は下がる。

いかにして生きるか。全てを犠牲にして手に入れたものの先には何があるのか。死して残るものとは…。悲しく美しくも壮絶に生きた一人の男の物語がここにあります。
"戦略性のあるアクション"と"ゲームのメッセージ性"にこだわり作り上げたアクションRPG「ひよこ侍」です。簡単な操作で誰でも奥深い戦闘が楽しめます。
ひよこ侍として生きた主人公「テューン=フェルベル」の一生を描いています。彼を取り巻く境遇や人々が彼を剣へと駆り立てます。本気で生き抜いた彼の人生はどのように終わるのでしょうか。 (ベクターの紹介文より)

ストーリー

WS000166 『ひよこ侍』というタイトルからは想像できないほど、ダークでハードで虚無的なストーリーです。生きるとはどういうことか。訴えかけてくるものがあります。儚くも研ぎ澄まされたような美しさを感じました。
 8歳の少年、主人公・テューンは家族や幼馴染とともに平和に暮らしていた。そこに現れた青天の霹靂、凄惨な事件。その事件が彼に10年後「ひよこ侍」となり、最強の剣士となることを決意させる。歩んでいく道は平坦なものではない。彼は色々なものを失っていく。友や女、普通の幸せ、そして……。
 その時世界では、「決闘」が憲法によって正当化され、強者が全てを得る帝国が成立していた。テューンは旅の途中、その帝国を打倒せんとする青年・レイスと出会う。レイスは「弱者が助け合い、普通の幸せを得る事が出来る国を作る」という理想を掲げていた。しかしレイスは自らの理想を冷静かつ客観的に見ており(ニーチェ的な批判を連想させる)、帝国の理想と自らの理想はどちらが正しいというものではなく、「子供のケンカのようなもの」であるという。そして"発火草"の発見とともに、時代は動いていく。

ゲームシステム

WS000158 成長要素のあるアクションRPGの一対一の戦闘が面白い。移動は前進と後退のみで、簡単な操作で習得した技を繰り出す事が出来る。製作ツールのRPGツクール2000はアクションゲームを作ることを主たる使用法に据えたものではないので、独自のシステムを構築しない限り1マスずつしか移動できない(繊細な動作に欠けるきらいがある)。しかし、本作では移動を一次元に制限することによりそのデメリットをケアしているので、食わず嫌いせずにプレイしてみてほしい。緊張感のあるバランスで間合いが重要となり、まさに侍の戦いという感じ。技やアイテムもゲームが進むにつれて増えていきます。

ダウンロード(ベクター) 



 
リアル 1 (Young jump comics)
井上 雄彦
集英社
2002-09-18


 バガボンドは、本作との類似性を感じさせる剣豪・宮本武蔵を描いた漫画。さらに、同作者のリアルと連想。リアルは私が最も好きな漫画の一つです。アイデンティティ、「自分は何者として生きていくのか」を必死にもがき追い求める若者たちのリアル・ストーリー。読んでて何回も泣きました。単なるエンタメじゃない。

今日のひとこと

 本記事は過去の記事を加筆修正したものになります。今後も少しずつこの作業をやっていきたいと思っています。

『ASTLIBRA mini外伝 ~幻霧の洞窟~』多様なRPG的成長要素と、自由度の高いアクションの融合

WS000065 プレイ時間:10時間程度

 夢現の"フリーゲーム大賞2015"で大賞を受賞し、色んなサイトでも高評価されている2015年公開のアクションRPG『ASTLIBRA mini外伝 ~幻霧の洞窟~』。すでに有名作で方々で熱意のこもったレビューがなされているので、やや簡略な紹介と感想だけ。(外伝からプレイしてもとくに問題はない。本編は鋭意制作中で2025年完成予定とのことだ。)

WS000066簡単な紹介

 本作は横スクロール型のアクションRPGであり(左上の画像)、多様な成長要素軽快かつ自由度の高いアクション要素が高いレベルで融合している傑作であると言えそうだ。
 また、ローグライク的な要素も含まれており、ランダム生成されるダンジョンや入りなおすたびにレベルが1に戻ったりもする(恒常的な成長もたっぷりとできる)。プレイ感としては、ダンジョン探索RPG的な色彩も帯びている。素材を集めたり、レアアイテムを宝箱から入手したりと。

感想

 成長やアクションの自由度は高いが、ダンジョンの攻略の進行に合わせて徐々に開放されていくので戸惑うことなくプレイしていけると思う。各所に遊びやすさへの配慮を感じた。
 「簡単すぎて無双系のアクション的になっている」あるいは「敵が理不尽な攻撃を仕掛けてくる」というような感想もネット上でときどき見かけた。しかし、私は難易度「普通」でプレイしたが(「簡単」「普通」「地獄」の三段階から選択可能)、そういったことはほとんど感じなかった。私は特別にアクションが得意なプレイヤーでも苦手なプレイヤーでもないと認識しているが、程よい敵の強さだと感じた(レアアイテムの防具が強すぎて、多数の敵に囲まれて集中攻撃を受けたり、ボスの大技の直撃を食らわない限りほとんどの攻撃が致命傷にはならないことは少し気になったが)。
 「あの武器が強い」「あの敵にはこういう戦い方が有効だった」というような話もしたくなるが、そういった情報を入れずにプレイヤー自身での試行錯誤が楽しいと思うのであえて語らないでおこう。
 ストーリーに多くの時間は割かれていないが(本編が制作中のミニ外伝ということもある)、ポイントは押さえられており徐々に謎が解けていく感じが楽しかった。

『ASTLIBRA ミニ外伝 ~幻霧の洞窟~』のダウンロード(ふりーむ!)


 アクションRPGの傑作と言えば。PC版(ダウンロード可能)やPS4版がある。IIIからやっても問題ないはず。

私のクリア直前の装備等(ネタバレ注意)





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書いている人
konoha
konohaTwitter

 この世は生き地獄。争いが果てぬ阿修羅の世界。創作の光だけが救いだ。

 ネットの暗部ばかり見ている病的な人間です。不条理で悪がはびこる世界と社会に対して強い憎しみを抱いています。

 好きなものは、ゲーム全般、ハースストーン、ニコ生、格ゲー界隈の配信、syrup16g、村上春樹、ユング心理学。

学校が嫌いだった。「明るく」「協調」「頑張る」吐き気がする。
その他、詳しいプロフィール

note(創作関連)より、
「オフィスに転がった万全な死体」
『偽りの注射と、廊下の残像』
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