まずは自分のツイッター(@sdw_konoha)より、あらすじを。



見知らぬ部屋とは、麻理の部屋でした。主人公の男と麻理が入れ替わった?ということです。

本作は、TSF(異性への性転換)を扱った作品です。TSFとして有名な作品には、古くは『らんま1/2』、最近だと『君の名は。』が挙がります。





『らんま 1/2』は、主人公らんまが呪泉郷という泉に落ちてしまったせいで、「水をかぶると男から女に変わってしまうふざけた体質」という設定をうまく生かした格闘ラブコメです。ちゃんと格闘シーンも面白いし(火中天津甘栗拳とか。猛虎落地勢とか、あ、これは違うかww)、ラブコメとしてもドキドキさせてくれる。

キャラはみんな個性的で魅力的ですが(本当に)、あかねが一番好きでした。でも改めてみるとシャンプーもかわいいなと思いました。
なんていうか、記号的なキャラクターにありがちな、「性的な魅力をことさらに強調していて、主人公はひたすら受け身で女の子は積極的でなぜか主人公に惚れている」というような典型像とは全く異なり、らんま1/2のキャラクターはちゃんと人間味があって魅力的です。

かなり好きな作品なので、語り始めると長くなる恐れがあるので、この記事ではほどほどにして本題に戻ります。


麻理の内面という"空白"、そして主人公は麻理を体験しながら想像していく

私が『ぼくは麻理のなか』を3巻まで読んで、一番面白いなと思った点は以下になります。 記事のタイトルにもしましたが、麻理がどういう内面を持っていたかということが主人公や読者に明かされていません。"空白"であるわけです。

その空白を、主人公や協力者の柿口 依とともに探っていくわけです。ある種のミステリ的だね。でもこの言い方だと語弊があるかも。謎解きというより、繊細な感じ。

麻理の周りの人間関係はどうなっていたのか? どんな同性の友人との付き合いがあり、どんな異性の友人との付き合いがあり、親との関係はどうだったのか。どんな趣味をしていたのか。そして、この入れ替わりは何なのか。

というようなことを、主人公と読者は身をもって体験し、麻理の空白、内面を想像していくわけです。その一例をあげます。

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押見修造、『ぼくは麻理のなか』、第1巻・74ページより引用。

女子高生(麻理)の中には主人公(大学生の男)がいるわけで、普段感じないような男達の視線を感じ、逆に自分が物語の冒頭で麻理を見ていたことがバレていた?ということを思うシーン。
押見修造さんの他の漫画にも共通していますが、心理描写がすごく繊細で、「十代の混沌」を描かせたら右に出る漫画家はなかなかいないと思いました。
あとエロい。女の子がかわいい。そしてキャラクターの人格に説得力を持たせるのが抜群にうまい。


最近の漫画の中でも、おすすめの作品です。

(今月からツイッター始めました。押見修造作品を初めとする漫画の感想等もつぶやいているので、@sdw_konohaをフォローお願いします! とても喜びます。 )



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