おすすめ度:殿堂入り
プレイ時間:60時間~
(私の最終セーブは66時間21分。序盤、雑魚敵がやや硬いと感じたのでVERY EASYに変更し、終盤で敵があまりに弱いと感じたのでNORMALに戻した。そしてストーリーはとてもじっくり味わって、このプレイ時間の大長編。戦闘やダンジョンをスキップし、ストーリーのみを楽しむ機能もある)
ネタバレありのWPP長文感想はこちら。WPP私選名言集(暫定版)はこちら。(病んでた時期に書いたので、ちょっと気がはやり過ぎていたかも)
フリーゲームで大長編と言えば、まず『Seraphic Blue』が挙がると思われるが、本作『ワールドピース&ピース』はセラブルと肩を並べるクラスの作品(ストーリー性、ゲーム性にも近しいものを感じた)である。
ここまで書けば、往年のフリーゲームファンの方には十分魅力が伝わったと思うので、私の記事を読むよりも先にダウンロード(『ワールドピース&ピース』のダウンロード、公式)し、プレイを開始することをお勧めする。そうでない方に向けても記事の続きを書いていこうと思う。
魔女と人間が対立する中世ファンタジーな世界が舞台。その中の人里離れた場所で主人公・魔女トレスは、パートナーの喋れる箒「ホウキ」とともに薬を売って生活していた。
飛べなくなったことで劣等感を持つ「ホウキ」とトレスの間には諍いがあった。そして"氷の魔女"を名乗る謎の存在は、「不条理のゴミ箱」なる場所から「ホウキ」に対して仲間になるように呼び掛ける。
ある日、魔女と人間の戦争が始まるということを知ったトレスは、料理屋を営んでおり心の支えでもある人間の親友・リーズに会いに行くため王都へと向かう。
そして、重い雨が降りしきる中、総勢二十名以上のキャラクターが織り成す群像劇が動き出します。登場人物たちは、皆色んな想いや痛み・復讐心を抱えています。
彼らの心情はとても丁寧に描写され、痛切な想いがよく伝わってきます。しかしそれだけではなく、彼らはもがき苦しみながら希望へと向かってゆっくりと歩いていきます。登場人物たちの心の交流によるその過程が、非常に繊細に、じっくりと描かれています。
また、本作は鋭い批判性を持っています。「綺麗事」を語る人間が繰り返し厳しく糾弾されています。これもとても魅力的だと感じました。
私がシリアスさ・重さばかりを強調してしまっているのかもしれませんし、確かにそういう部分が多いと思いますが、非常に元気や勇気をもらえる作品でもあります。
難易度もNORMAL,EASY,VERY EASYから選択可能で、ストーリーのみを楽しむダンジョンスキップ機能も搭載されているので各自の好みに合わせて調整することができます。どのゲームモードも、難易度NORMALだとなかなか歯ごたえがあり戦略的な対応を求められ、考える楽しみがあります。
さらに、中心的位置を占める「プログレッションバトル」においては、戦闘などで得られる「I.C.S.ポイント」を消費して新たなスキルを習得したり、戦闘を有利にする「イレギュラー」や「カード」などをある程度好きな順番で獲得できる成長要素があります。
長くなりましたが以上で、WPPの紹介を終わります。ネタバレありのWPP長文感想はこちら。WPP私選名言集(暫定版)はこちら。(病んでた時期に書いたので、ちょっと気がはやり過ぎていたかも)
『ワールドピース&ピース』のダウンロード(公式)
さらに名作を探す! >>200本以上遊んで選ぶ、おすすめ名作フリーゲームRPG 9選(2017年版)
本作にも大きな影響を与えたと思われる歴史的文学。私も10代の頃に途中まで読み、本作をプレイしたのをきっかけに最近また読んでいます。現在上巻を読み終えたところ(→読み終えました。)。
プレイ時間:60時間~
(私の最終セーブは66時間21分。序盤、雑魚敵がやや硬いと感じたのでVERY EASYに変更し、終盤で敵があまりに弱いと感じたのでNORMALに戻した。そしてストーリーはとてもじっくり味わって、このプレイ時間の大長編。戦闘やダンジョンをスキップし、ストーリーのみを楽しむ機能もある)
ネタバレありのWPP長文感想はこちら。WPP私選名言集(暫定版)はこちら。(病んでた時期に書いたので、ちょっと気がはやり過ぎていたかも)
フリーゲームで大長編と言えば、まず『Seraphic Blue』が挙がると思われるが、本作『ワールドピース&ピース』はセラブルと肩を並べるクラスの作品(ストーリー性、ゲーム性にも近しいものを感じた)である。
ここまで書けば、往年のフリーゲームファンの方には十分魅力が伝わったと思うので、私の記事を読むよりも先にダウンロード(『ワールドピース&ピース』のダウンロード、公式)し、プレイを開始することをお勧めする。そうでない方に向けても記事の続きを書いていこうと思う。
ストーリー
本作最大の魅力はストーリーにあると思う。ネタバレにならないように、本作の傑出したストーリーの魅力をどうすれば伝えられるかと考えると言葉に迷うが力を尽くしたいと思う。魔女と人間が対立する中世ファンタジーな世界が舞台。その中の人里離れた場所で主人公・魔女トレスは、パートナーの喋れる箒「ホウキ」とともに薬を売って生活していた。
飛べなくなったことで劣等感を持つ「ホウキ」とトレスの間には諍いがあった。そして"氷の魔女"を名乗る謎の存在は、「不条理のゴミ箱」なる場所から「ホウキ」に対して仲間になるように呼び掛ける。
ある日、魔女と人間の戦争が始まるということを知ったトレスは、料理屋を営んでおり心の支えでもある人間の親友・リーズに会いに行くため王都へと向かう。
そして、重い雨が降りしきる中、総勢二十名以上のキャラクターが織り成す群像劇が動き出します。登場人物たちは、皆色んな想いや痛み・復讐心を抱えています。
彼らの心情はとても丁寧に描写され、痛切な想いがよく伝わってきます。しかしそれだけではなく、彼らはもがき苦しみながら希望へと向かってゆっくりと歩いていきます。登場人物たちの心の交流によるその過程が、非常に繊細に、じっくりと描かれています。
また、本作は鋭い批判性を持っています。「綺麗事」を語る人間が繰り返し厳しく糾弾されています。これもとても魅力的だと感じました。
私がシリアスさ・重さばかりを強調してしまっているのかもしれませんし、確かにそういう部分が多いと思いますが、非常に元気や勇気をもらえる作品でもあります。
ゲームシステム
またゲーム性については、行動ごとに決まる確率次第で連続行動できるRPG的戦闘の「プログレッションバトル」、シミュレーションRPG的な「シミュレーションバトル」、アクションRPG的な「アクションバトル」の3つのゲームモードがあり、とても長い作品でありますがプレイヤーを飽きさせません。難易度もNORMAL,EASY,VERY EASYから選択可能で、ストーリーのみを楽しむダンジョンスキップ機能も搭載されているので各自の好みに合わせて調整することができます。どのゲームモードも、難易度NORMALだとなかなか歯ごたえがあり戦略的な対応を求められ、考える楽しみがあります。
さらに、中心的位置を占める「プログレッションバトル」においては、戦闘などで得られる「I.C.S.ポイント」を消費して新たなスキルを習得したり、戦闘を有利にする「イレギュラー」や「カード」などをある程度好きな順番で獲得できる成長要素があります。
長くなりましたが以上で、WPPの紹介を終わります。ネタバレありのWPP長文感想はこちら。WPP私選名言集(暫定版)はこちら。(病んでた時期に書いたので、ちょっと気がはやり過ぎていたかも)
『ワールドピース&ピース』のダウンロード(公式)
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本作にも大きな影響を与えたと思われる歴史的文学。私も10代の頃に途中まで読み、本作をプレイしたのをきっかけに最近また読んでいます。現在上巻を読み終えたところ(→読み終えました。)。