義務教育の「常識」を捨てろ 「好きなこと」にとことんハマれ!
(帯より)

本屋で平積みされているのを見て、随分挑発的なタイトルの本だなと思いつつ手に取ってみた。堀江貴文氏(ホリエモン)の著書を読むのはこれが初めて。2017年3月16日発売の新しい本みたい。




自分の解釈で、特に面白かった部分や重要だと思った部分について書いていきたいと思います。

本書は、教育論に見せかけた人生論・自己啓発系の内容だった

この本を一時間ちょっとで読み終えて、堀江氏が繰り返し言っていることは結局一つだった。

やりたいことは、大いにやればいい。
やりたくないことは、無理してやってはならない。(p.202)

本書でクローズアップされているやりたくないこととは、「学校のお勉強」と「会社での仕事」。
(学校については、教育論ということにもなっているのでより詳しく後述します)

そして読み終えた後に読者がするべきこともシンプルに提示されている。

まず、立ち上がろう。
そして次に、足を踏み出そう。
いくら頭の中で、「そうか、自分は思い込みにとらわれていたんだ。これからは自由に生きよう!」などと思い続けてもダメだ。今この瞬間から動き出さなければ、あなたの洗脳は解けない。
僕に感想リプライを送る前に、動き出してほしい。一人で立ち上がって、どれだけ小さくてもいいから「最初の一歩」を踏み出すのだ。(p.203)

挑戦的な「最初の一歩」を踏み出すことが大切。

そして、それを阻害するのが、学校教育による「洗脳」だと(これも後述)。ここが本書で一番ユニークで中心となる主張だと思われます。


私は、ビジネス書や自己啓発系の書籍を一時期よく読んでいた割には、このブログで記事にしたことは確か一度もなかったので、この記事を書くことを小さな「最初の一歩」にすることにしました。面白い内容で書いてみたくなったし。これくらいでもいいのかな?

成功者や偉人が語る内容は、表現が違うだけで共通部分が多い

また、ブログで有名なイケダハヤト氏も言っていましたが、結局成功者や偉人が語る内容は表現が違うだけで共通している部分が多いです。上述の内容もそこに至るまでの過程や説得が堀江氏のオリジナリティであり面白さなのですが(それについては実際に読んでみてください)、結論としては何ら真新しいものではないと思いました。

実際に読んで印象に残っている自己啓発系の書籍の4冊だけを以下にピックアップしてみます。

  • スティーブン・コヴィー『7つの習慣-成功には原則があった! 』 超有名な本。学生時代に読んだけど、ぶっちゃけ自分には何も変えられなかった。読む時期も悪かったと思う。
  • 岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 』 少し前に大きな話題になった本。私は心理学が好きなので相性が良かったのか、大いに役に立った。アドラーの直接の著作の翻訳も少し読んだことがありますが、自分を変えるインパクトはこの本の方が上かもしれない。嫌われてもいいから本当に大事なことにフォーカスして行動できるようになった。本書に関心がある方には、(動画・まとめあり)格ゲーのプロゲーマー・ウメハラの慶応大学での講演がめっちゃよかった!!「周囲の期待に応えない」ということ。も相性がいいと思う。
  • 梅原大吾『勝ち続ける意志力 (小学館101新書)』 ウメハラさんに触れたのでこちらも。「成長」ということに関して具体的にとても深い洞察を伝えてくれた。私はもともと懐疑的と言うかひねくれているというか、「当たり前」「常識」とされていることを疑ってみないと気が済まない人間でしたが、回り道をするようなその態度は重要で間違っていなかったんだと思わせてくれた。
  • ひろさちや『「善人」のやめ方 (oneテーマ21) 』 超良かった。仏教とモーム(小説家)を援用しながら、「人生の危機とは?」「世間の束縛から解放される」「怠けて生きよう」というようなことについて書かれていた。私は「これをしたい!」というような強い衝動に突き動かされることが少ない人間で、ジョジョの吉良吉影のように植物のように穏やかに暮らしたいと思っているので、それについて「本当はそれでいいんだ」と思わせてくれた。世間のしがらみや呪いから解放された。

結果、私は何ら特別な業績のないただの人です。そう簡単にうまくいきませんね。

たくさん失敗してきました。あまり成功していません。しかし、これまでの人生について深い納得感があります。私は日々穏やかに成長するくらいの、まったりとした生活を求めている人間なんだと思います。

さて本題に戻ると、私が自分の人生に納得しているのは、堀江氏が強く推奨するように(たいてい失敗してきたけど)挑戦したり、誰に何と言われようが笑われようが具体的な行動を取ってきたからだと思っています。死ぬときの後悔で多いのも、「なぜもっと挑戦しなかったのか」ということらしいですね。

学校は、「使いやすい労働者」を大量生産する工場

教育論的な内容にも触れておくと、堀江氏は、徹底したマニュアル化・オートメーション化をしている工場を例に挙げて、

学校も同じだ。教師は子どもたちに同じテキストを暗記させ、同じ数学の問題を解かせ、同じルールで採点していく。赤点を取ったり、問題行動を起こしたりした子どもは、どうにか「規格内」になるように尻を叩く。そして「会社」に納品する。(p.23)

これは国策として行われていると主張していた。学校で教え込まれる常識は恣意的なものであり、それは従順な家畜として育成するためのものであるとも。このことを彼は「洗脳」と呼んでいる。その「洗脳」のために、上述の「やりたいことをやったらいいじゃん」というようなことを実行できなくなっている。

私としては、堀江氏の歯切れのいい文章が痛快だった。実際的な感覚ともよく合う話だと感じた。本書でも触れられていたが、教師が言うような「個性が大事だ」とか、ひどい欺瞞だ。実態は個性を封じ込めようとしている。角を矯めて牛を殺す、的な。




以上、"堀江貴文著『すべての教育は「洗脳」である』は何を語っているのか"でした。この記事では私が注目したところにしか触れていませんが、「G人材とL人材」「学びとは没頭である」「三つのタグで自分の価値を上げよ!」「会社は今すぐ辞められる」というような章立ての内容もありました。
とくに、「G人材とL人材」の話は面白かったです。



  
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konoha  konohaTwitternote[創作関連]

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