心に深く刻まれる名作RPGを。

数あるフリーゲームのRPGから名作をどういう基準で選んでいるかというと、以下のようなものになります。
  • 私が実際にプレイした作品(新旧問わず、かなりの数のフリーRPGをプレイしてきました)の中から、厳選して紹介
  • 他のサイトでも見飽きるくらい紹介されているような、あまりにも有名すぎる作品(例えば『ざくざくアクターズ』とか『片道勇者』とか)をあえて外した独自の目線
  • 新しめの作品、主に過去5年間(2012年~2016年)に公開されたものから選びました
  • ストーリーはテンプレ的でなくユニークなもの、戦闘は戦略性の高いものを高く評価しています

また、新しめの作品・あまり紹介され過ぎていない作品に限らずに名作を上げるならば、SeraphicBlue、アナザームーンホイッスル、そして今回もご紹介するワールドピース&ピース(『ワールドピース&ピース』痛みと再生の物語。大長編の大名作RPG)の3つになると思ってます。

次点で『ひよこ侍』男は剣に全てを捧げた。友を殺してでも、ただ最強を目指した。(アクションRPG)か。そういう好みの人間が選んでいます。

(2017/9/29 加筆修正・作品を追加しました)

【もくじ】
(ストーリー・ゲーム性重視は便宜上の区分けです、どちらも高いレベルで兼ね備えている作品もあります)
  1. ストーリー重視(中編~長編)RPG
  2. ゲーム性重視RPG


ストーリー重視(中編~長編)RPG

『ワールドピース&ピース』痛みと再生の物語。大長編の大名作RPG

WS000941  フリーゲームで大長編と言えば、まず『Seraphic Blue』が挙がると思われますが、本作『ワールドピース&ピース』はセラブルと肩を並べるクラスの作品(ストーリー性、ゲーム性にも近しいものを感じた)だと思います。

 魔女と人間が対立する世界で、重く無情な雨が降りしきる中、総勢二十名以上のキャラクターが織り成す群像劇が繰り広げられます。彼らの心情はとても丁寧に描写され、痛切な想いがよく伝わってきます。元気や勇気をもらえる作品でもあります。

 またゲームシステムについては、行動ごとに決まる確率次第で連続行動できるRPG的戦闘の「プログレッションバトル」、シミュレーションRPG的な「シミュレー ションバトル」、アクションRPG的な「アクションバトル」の3つのゲームモードがあり、とても長い作品でありますがプレイヤーを飽きさせません。どのゲームモードも、難易度NORMALだとなかなか歯ごたえがあり戦略的な対応を求められ、考える楽しみがあります。

詳しくは『ワールドピース&ピース』痛みと再生の物語。大長編の大名作RPG(詳細な情報あり)

ダウンロード(公式)


『グリム・ディエムの冒険録 あるいは忘れられた海の底で』中編RPG。海底からの脱出は、同時に何を意味するか

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懐かしい感じのグラフィックですね。実際にやってみたところ、古き良きRPGのエッセンスを継承しながら、洗練が必要な部分は洗練されている、という印象を受けました。

ストーリーも少年の冒険譚でありながらも、それだけには留まらない。そこには様々な葛藤がある。奥深い物語だ。

戦闘システムもシンプルかつ面白い。マップもきれいで、音楽もいい。戦闘ではキャラクターがアニメーションします。ユーザー投票企画、フリゲ2016でも多数の票を獲得。

詳しくは『グリム・ディエムの冒険録 あるいは忘れられた海の底で』中編RPG。海底からの脱出は、同時に何を意味するか

『グレイメルカ』FEみたいなシステムの二転三転するファンタジー大河SRPG

WS000337  ストーリーもゲームもどちらも奥深く面白い、ファイアーエムブレムに似たシステムの(三すくみがある)シミュレーションRPG。フリーのSRPGの中では最高峰ではないでしょうか。

 まず、いくつもの国と登場人物の思惑が交錯し二転三転するストーリーが非常に面白く、先が気になるのでどんどんプレイしてしまいます。

 それはファンタジー な大河ドラマであり、死闘を繰り広げる国や登場人物にはそれぞれの過去があり、それによって物語の厚みが増しています。タイトルにもなっている残虐非道な 「グレイメルカ」作戦が後世まで尾を引いて影響を与えていきます。

 ゲームシステムも面白いです。難易度が「イージー」「ノーマル」「ハード」から選択可能で、私は「ノーマル」でプレイしましたが、中盤以外は程よい難易度だと 感じました(ファイアーエムブレムシリーズはいくつかプレイした経験があります)。

本作はファイアーエムブレムっぽい三すくみ(剣<槍<斧)があるタイプ のSRPGなのですが、それだけではありません。70種類もの豊富で個性的なスキルがあり、そのほとんどが有効に活用でき(つまり死にスキルがおそらくほぼない・戦略に組み込める)、キャラクターの個性を際立たせています。

詳しくは『グレイメルカ』FEみたいなシステムの二転三転するファンタジー大河SRPG

ダウンロード(公式)


「シューニャの空箱」釈迦が出てくる、色んな時代を旅する名作RPG。

syunya  VIPRPG作品ですが、VIPRPGの世界観を知らなくても楽しめると思います。「ドグマの箱庭」「引き裂かれたバダール」「アリスの標本箱」「ポイズン・セレクション」からなるドグマシリーズの最終作。

 私はシューニャの空箱からプレイしましたが、十分楽しめました。でも、他の作品をやってからのほうがいいのかもしれません。

 すごく独特な作品で、コンシューマーのゲームを中心にやっている方はとても驚くのではないでしょうか。エログロな要素や、出会いと別れ、老いと死などが描かれており退廃的でカオスな世界観を醸しだしています。

 
戦闘システムはツクール2000デフォルトのものですが、バランス調整が綿密に行われているので面白いです。フリーゲームならではの独特な作品がやりたい方や、文学作品のように表現性が優れており何かが得られそうな作品がやりたい方にお勧め。

詳しくは「シューニャの空箱」釈迦が出てくる、色んな時代を旅する名作RPG。

ダウンロード(VIPRPG夏の陣2014、他のSSも見られる。VIPRPG作品はRPG_RT.exeが抜かれているので他のツクール2000作品から持ってくるか、RPGツクールローダーを使うのがおすすめ)


ゲーム性重視RPG

『ブルーバレット』歩数制限付き戦略的3DダンジョンRPG

WS000303  この記事の中で過去5年間という原則を破っている唯一の作品ですが(2010年公開)、抜群の面白さのわりに知名度が低い気がするのでご紹介したいと思います。

 本作は3Dダンジョン探索RPGであり、私も好きなジャンルでフリーゲームでも何作もやってきましたし、コンシューマーでも世界樹の迷宮やエルミナージュII ~双生の女神と運命の大地~ [amazon]ダンジョントラベラーズ2王立図書館とマモノの封印  [amazon]等をやってきましたが、最高峰の面白さでした。

 本作の最大の特徴は、歩数制限があること。この要素によってゲーム全体がぐっと引き締まり、前進・撤退の判断や消費アイテムの使用のタイミング等あらゆる行動が戦略的な対処が必要となります。

 例えば、簡単に勝てる敵でも消耗を避けるために逃走したり、消費アイテムを使用して無力化するというようなことも求められます。

 また、ゲームの目的は機械仕掛けのダンジョンからの脱出であり、徐々に明かされていく施設の謎も楽しいです。ダウンロード(ベクター)


『ミスティエッグ』やりこみ要素の多いダンジョン探索RPG。

WS000298 こちらも3Dではないのですがダンジョン探索RPGで、上述の『ブルーバレット』とは対照的にハクスラ系の、キャラクターの成長やランダムエンチャントのある武器や防具を集めるのが楽しい作品です。

 職業も基本職6職に加え上級職へのクラスチェンジも可能です。またスキルポイントを消費して自由度のあるスキル獲得も可能であり、成長要素の豊富なRPGをやりこみたい方にはかなりおすすめのゲームです。ダウンロード(公式)


『箱庭フロンティア』 ボードゲーム×ローグライク戦略RPG

ScreenShot_2016_0908_14_57_17 新感覚で戦略的な対応を求められるボードゲームとローグライク(不思議のダンジョン系)を組み合わせたようなゲーム

まずはキャラクターの職業と見た目を選んでゲームスタート。自動生成されるボードの上をさいころを振って進んでいきます(左の画像)。

止まったパネルに よって、戦闘が起きたりアイテムや特技を買ったりすることができます。パネルの種類は結構多いです。

あと、日数制限があります。日数はさいころを振ったり 休息をするたびに消費されていき、ゼロになるとゲームオーバーとなります。

次の階へ進む時にはEXPを消費してキャラクターのステータスを選択して成長させることができます。職業によってステータスの伸びやすさが違い、格闘家は 攻撃や敏捷が伸びやすく、騎士はHP、防御や精神が伸びやすいなどの特徴があります。

そして、通常攻撃よりも特技やアイテムのほうが性能が高いので、「特技を使ってEXPを稼ぐべきか?いや温存してさっさと進むべきか?」等の判断をプレイヤーは迫られます。

詳しくは『箱庭フロンティア』 ボードゲーム×ローグライク戦略RPG

ダウンロード(ふりーむ)


『LIGHT TOWER』敵を仲間にし、Soulで自身を自由に強化できる戦略的RPG

WS000324 (VIPRPG作品なので、VIPRPGの世界観を知っていたほうが楽しめると思いますが、知っていなくてもゲームを楽しむ分には問題ないと思います。)

 ライチ(光魔法の具現化)がやみっち(闇魔法の具現化)と時折「すまほ」で通話しながら、敵の身体を奪ってパーティに加え(最大3体まで)、Soulを貯めて自身や仲間にした敵を自由に強化しながらダンジョンに挑む。

 戦闘は全てシンボルエンカウントで、運の要素の無い戦略的なバトルが楽しめます。かと言ってパズル的になりすぎずに、色んなパーティや戦略で攻略していけ る自由度のある良作だと思います。

敏捷が相手の2倍あると2回攻撃、3倍あると3回攻撃…という風になっているので、敏捷が重要なステータスになってきま す。キャラクターは全てスキルを持っており、これがまた楽しい悩みをもたらしてくれます。ライチのHPが0になるとゲームオーバー(やみっちのところに戻 る)、からだのHPが0になると消滅してしまうこともプレイヤーに戦略を要求してきます。また、やみっちとライチの掛け合いも楽しい。

詳しくは『LIGHT TOWER』敵を仲間にし、Soulで自身を自由に強化できる戦略的RPG

ダウンロード(VIPRPG夏の陣2013、他のSSも見られる。VIPRPG作品はRPG_RT.exeが抜かれているので他のツクール2000作品から持ってくるか、RPGツクールローダーを使うのがおすすめ)


『ASTLIBRA mini外伝 ~幻霧の洞窟~』多様なRPG的成長要素と、自由度の高いアクションの融合

WS000065 夢現の"フリーゲーム大賞2015"で大賞を受賞し、色んなサイトでも高評価されている2015年公開のアクションRPG『ASTLIBRA mini外伝 ~幻霧の洞窟~』。外伝からプレイしてもとくに問題はありません。本編は鋭意制作中で2025年完成予定とのことです。

 本作は横スクロール型のアクションRPGであり(左上の画像)、多様な成長要素軽快かつ自由度の高いアクション要素が高いレベルで融合している傑作です。

 また、ローグライク的な要素も含まれており、ランダム生成されるダンジョンや入りなおすたびにレベルが1に戻ったりもします(もちろん恒常的な成長もたっぷりとできます)。プレイ感としては、ダンジョン探索RPG的な色彩も帯びています。素材を集めたり、レアアイテムを宝箱から入手したりと。

詳しくは『ASTLIBRA mini外伝 ~幻霧の洞窟~』多様なRPG的成長要素と、自由度の高いアクションの融合

ダウンロード(ふりーむ!)



以上、9作品をご紹介しましたがお気に入りの1作は見つかりましたか?
もしそうでない場合やさらにゲームを探している場合はぜひ、カテゴリーやタグからも探してみてくださいね。
そして以下の作品もおすすめ。

上述の神ゲーの他にも、名作・傑作達をさらに


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この記事を書いた人

konoha  konohaTwitter [ブログの更新通知も]note [毒々しい創作関連]

 「満たされない人生に、ゲームでささやかな楽しみと癒しを」をテーマに発信しているブロガー。他には好きな本・音楽とも全力で向き合う。ニコ生と某掲示板ばかり見ている病的な人物。息苦しい国だけどマイペースに、人どうしの違いを大切に。 嫌いな言葉は「明るく」「協調性」「頑張る」。学校が嫌いだった。 その他、詳しいプロフィール